カメラマン

満開の桜の下で、さりげない日常風景=東京・葛飾

「家のなかにいないで、子どもは戸外(そと)で遊んでな」

 下町の親は、自由に遊ばせてくれる。

「大人になったら、読み書きできればいいんだ。商人の子はそれでいいんだ。塾なんか、金を出して行かなくても」
 そんな親父さんも沢山いる。

 子供の情緒の養育は、下町が一番だ

 
                         【撮影日:2010年4月9日】


 きょう始業式だ。でも、帰ったら、遊ぶぞ。

 下町の町工場が閉鎖になり、そこにマンションが次々と建てられています。山の手の貴婦人たちが移り住んでいます。

 飼い犬とは残飯で食べさせるもの。そんな下町の番犬も、ちょっとペットとは言いにくい。いまや散歩に連れ出しにくい雰囲気になりました。


 親が付き添いの子どもたちはいません。まだまだ下町っ子は自由です。

 でも、ママ、ボクは見ててね。


 ワンちゃんがしっかり見ててあげるよ。

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しだれ桜の大名庭園・小石川後楽園(水戸さまのお屋敷)=東京

小石川後楽園はかつての水戸屋敷です。
水戸黄門でおなじみの、德川御三家の一つ。

大都会・文京区のど真中に位置しています。
地価にすれば、どれくらいになるのか、想像もつきません。


                              【撮影日:2012年4月3日】


しだれ桜は優雅な平安時代を想い起させます。

女性にはとても似合う桜です。


水仙から桜にバトンタッチです。

岡山市にも、『後楽園』があります。

東京の方は、「小石川後楽園」として区分けしています。


しだれ桜は優雅、優美の世界です。

俳句や短歌を読む人には、とても良い風雅な庭園です。

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春一番の花がさまざまに咲く=浜離宮恩賜公園・東京

アロエ

東京・浜離宮恩賜庭園(はまりきゅう おんし ていえん)は新橋から徒歩で、約7分ていどです。

かつては新橋駅から迷わず行けたのですが、最近は汐留の都市開発から、まるで迷路を通って、やっとたどり着く感じです。

はじめていかれる方は通りがかるサラリーマンやOLに聞けば、親切に教えてくれます。迷うよりも、そのほうが賢明です。


                               【撮影日:2012年4月6日】


園内に入ると、大都会の汐留高層ビルに囲まれます。ところが、この空間が妙に静寂さを保っています。だから、解放感がたっぷり味わえます。

東京のど真ん中の大名庭園です。30万本の『菜の花』が咲きます。見応えは十分にあります。

交通費は安く済むうえ、入園料は300円、65歳以上は150円です。小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料です。

入園の時のパンフレットを見て回れば、半日、一日でも過ごせます、德川家の庭園として見どころはたっぷりあります。


菜の花と人物。ともにおおきく大胆に被写体のなかに取り込むと、インパクトがある写真になります。


 黄色が一色ばかりでは、観る側にはときには単調になるので、陰影を組み合わせた写真を取り込んでみました。


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名古屋を観る、城址、球場、德川園の写真散策


 名古屋市役所前のバス停から、城址に向かうと噴水があった。
 雨の中でも、勢いよい吹き上げていた。

 じっと見つめていると、城址の入口なら、この先ですよ、と教えてくれた男性がいた。

 城址には梅が咲き始めていた。

 香り豊かな紅梅で、思わず息とともに、体内に匂いを吸い込んだ。

 

 尾張名古屋は城で持つ。そう呼ばれるほど、德川御三家の尾張藩には威厳があった。

この尾張から、德川15代将軍は一人も出なかった。


 ガイドブックを見て、名古屋球場に近い、地下鉄駅に降りてみた。
 もう駅名は忘れた。

 「名古屋マラソン」が次なる日曜日だった。
 ゴール地点のはずだが、その割にはすっきりしていた。

 東京マラソンの街の告知のような華やかさは感じられなかった。

 観光のイラスト地図を見ながら、德川園に向かう。

 地元の人に路を聞いても、首を傾げられた。

 つまり、このルートはメインでなかった。でも、頭上の通路がとても長くて気に入った。



 德川園に入った。豪華な展示品のオンパレードだ。

 德川家がいかに黄金文化を支える、金山を持っていたか、同園を訪ねれば、よくわかる。

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白梅で飾られた、湯島天満宮は静寂なにぎわい

文京区の通称・湯島天神は、3月20日(祝)は満開です。80%が白梅です

                            PJニュースで紹介します





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3月末なのに梅はまだ咲かず。待ちきれず吉野梅郷へ=東京・奥多摩

 蝋梅(ろうばい)が満開の吉野梅郷(東京都)です。


 福寿草(ふくじゅそう)が主力に座るほど、梅はまだまだです。
 今年の冬はそんなにも寒かったのかな、という思いです。


 吉野梅郷では、早咲きの梅です。日向和田駅周辺が盆地で、味わいある風景です。

 福寿草を見たあと、だれもが梅がほとんど咲いていない梅林の丘陵を登っていきます。
 多少の期待を持ちながら。


 やっと見つけた梅の木に、ケータイカメラで撮影する人が多い。
 内心はもっと咲いていれば、そんな想いでしょう。 

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水、雪、風、そして光=写真で観る横浜・桜木町

 建築家の芸術性が最大限の表現されるのは、
 都市空間のなかで、水を表現することだろう。



 水は平面だと無音だ。立体になると音を発する。それはなぜだろうか。
 私は幼いころからの疑問だった。いまだ私は回答が得られない。
 水はこの世で、最も不思議な存在だ。


 水際で、命を助ける。
 レスキュー隊の訓練を見て、水は怖いもの、という再認識をした。


 風を写真で表現する。それを探し求めていたら、月並みだけれども、フラッグがあった。
 冬場の風は難しい。


 水は不思議だ。天から降れば、無色の雨にもなるし、白い雪にもなる。
 なぜ色がつくのだろうか。


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春の海を求めて七里ヶ浜へ=神奈川・湘南

 日本海側は大雪に見舞われている。一般にいう雪国の、積雪量は1メートルをはるかに超えている。
 太平洋側も寒波の影響から、春の花がまだ開花していない。各地で「梅祭り」がスタートしたが、肝心の梅はほとんど咲いていない。

 春の匂いは、湘南の海辺にあるかもしれない、と七里ヶ浜の海岸にやってきた。

 20代の溌剌とした女性たちが砂浜を散策している。彼女たちは若さを海辺まで運んできてくれている。それだけでも、たっぷり春を感じることができた。

 鎌倉から江ノ電に乗って、七里ヶ浜駅までくると、駅から海岸までわずか1、2分の距離にある。磯の香りをかぎながら、海岸に降りていく。
 江の島が近景にあり、多少は雲をかぶっているが遠景に富士山がそびえる。


 海岸には、藻の匂いが鼻孔を刺激する。漂流物には牡蠣(かき)殻がついている。このブイはどこから流れてきたものだろうか。

 みるからに漁師が使う漁具だ。もしかしたら三陸あるいは宮城あたりか。3.11の大津波の後に流れ着いたものかもしれない。

 あながち外れてはいないかもしれない。牡蠣は三陸の特産品だから。
 

 制服姿の修学旅行生が目立つ。グルーブ5-8人ほどでやってくる。

 昭和時代の修学旅行といえば、教師の引率のもと、観光バスで規律正しく見学だった。それも、社寺仏閣がやたら多かった。

 平成の修学旅行は、グループで見学場所が選べる。自主性尊重の良い学校風土ができたものだと思う。
 シーズンはかつて春か、秋と相場が決まっていた。旅シーズンで、交通機関も混雑する。いまや冬場でも、修学旅行は行われている。合理的だと思う。



 太陽がぎらぎら輝く。春を感じさせてくれる、強い日差しだ。海面に反射し、まぶしくも、心のなかには高揚感が広がってくる。

 海と太陽は人間の最大のエネルギー源だ。人類誕生の源でもあるのだから、理屈抜きで、神々として崇拝する人は多い。


 東京都内から、時折見える富士山は小粒である。それでも、富士が見える日は空気の澄んだ、快適な日だ、という感慨がある。それは日本人だからだろう。

 湘南の富士山は大きいな、見事だな、と思わず見入ってしまう。

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銀座・歩行者天国の群像

昭和30年代からの高度成長期に、モータリゼーションの社会になった。一方で、排気ガスなど、環境汚染が進んだことから、1970(昭和45)年に、美濃部亮吉知事(当時)の提唱で、「歩行者天国」が銀座、新宿、池袋、浅草で初めて実施された。

 スタートは、銀座から上野までの5.5kmにわたる東洋一(実施当時は世界最長)の歩行者天国だった。現在は、銀座通り口交差点~銀座8丁目交差点の間(約1100m)である。
 
 冬場10月~3月は午後0時~午後5時.で実施されている。寒さのせいか、歩行者たちはゆったり散策を楽しんでいる。

 
 最も人出が多いのは、銀座四丁目である。

 修行僧が読経を上げている。なにかしら違和感があるが、これも日本的な風景なのか。だれもが一瞥(いちべつ)もなく通り過ぎていく。
 僧侶にカメラを向けているのは、ほとんどが外国人だった。

 東京マラソンが2月26(日)に実施される。銀座はコースになっている。それら参加者たちか、集団で、ジョギングする集団もいた。

 参加の抽選倍率が高い。となると、こんなにも、一同がそろうはずがない。首都圏を中心にマラソングループができている。そのひとつなのか。


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立春が近づいた、スイセンと菜の花を求めて湘南へ=神奈川・吾妻山

 真冬。その言葉一つで、外出がおっくうになる。立春と聞けば、もう春かな、どこか菜の花でも観に行きたいし、一足早く春を感じたいと思うものだ。

 東京周辺となると、とかく千倉に代表される房総に目がいきやすい。

 神奈川県二宮町の吾妻山は、菜の花が盛りだという情報を得た。どんな山岳か、装備は必要なのか、という思いが先に立った。

 吾妻山のアクセスは抜群に良かった。東海道線の各駅停車・二宮駅で下車し、目の前だった。駅前には町営の案内板があり、迷うこともなく、まさに家族連れなどには手ごろな山だ。

 標高136.2メートルである。駅が海辺だから、その高さだけ、山道を登ることになる。登り口から約300段あり、階段があるが、観光気分で登れる。

 展望台の周辺には、スイセンの甘い香りが漂う。そこからは傾斜はなだらかになる。

 やや汗ばんできたかな。そう思ったところで、吾妻山の山頂に到達した。眼下には、陽光で光る、相模湾が広がる。視線を引けば、菜の花畑である。

 月並みだが、黄色の絶景である。

 四阿(あずまや)があるが、春日差しを浴びたほうが心地よい。



 花畑周辺には水彩画、油絵など、写生をする人がことのほか多い。

 それらのキャンバスを遠慮なく覗き込み、そこから写実的な美しさを感じ取らせてもらう。これもたのしさの一つである。

 土・日曜日は混むらしい。平日だったことから、山頂は全体に静寂だった。

 グループが腰を下ろして、満開の菜の花の景観を楽しんだり、手作りの弁当を食べたり、おしゃべりしたり、写真を撮ったりしている。

 多くは都会の喧騒を逃れた人たちだろう。どこまでも、のんびりした雰囲気だ。


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