カメラマン

ふるさとの離島が懐かしくて=広島県・大崎上島を写真で訪ねる


大崎上島は離島である。

8月1日、2日に、同島を訪ねた。

砂嘴(さし)の海岸はとても美しい。


四国と本州のいずれかに橋が架かると、離島でなくなる。

小豆島、淡路島には橋が架かった。

だから、大崎上島は瀬戸内海で最も大きな離島になった。


 島っ子たちが沖で泳ぎ、戯れている。

 かつての自分を見ているようだ。


 愛媛県・今治港、広島県・竹原港、いずれかからフェリーで来島する。

 不便さが魅力だといい、島に訪ねてくる人が増えた。

 それでも、島の海水浴場は静寂だ。ゆっくり楽しめる。



 私が指導する受講生・鈴木會子さん(福島・楢葉町から避難中)が『葛飾にこの人あり』で紹介された増山美貴子さんが同島出身者だった。

 その増山さんにお会いすると、「島には、実兄の杉野勝彦さんが夫婦で住んでいます。ぜひお出かけてください」という。その縁から、懐かしいふるさに出むいたのだ。

 
 島の西端にある、旧西野地区にも出向いた。集落は昔の名残がたっぷりあった。


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第9回さつき会は、絢爛豪華な日本舞踊(下)=写真で魅せます


松本 美智子    常盤津 「屋敷娘


屋敷づとめの娘が道草する様子を舞う。


小俣 信子      長唄 「菖蒲浴衣


菖蒲と自分の浴衣姿の美しさを誓う……。

長唄らしい、さわやかな踊りです。


藤波 大      長唄 「島の千歳」


初めて女舞に挑戦です。

難しい踊り、がんばりました。



深町 麻子       長唄 「岸の柳」


夏らしいさわやかな、そして粋な女性らしさを、調子良い三味線に乗せて……。


尾上 れい            荻江 「鐘の岬」


娘道成寺の内容の荻江です。

難局を見事に踊りました。


尾上 菊朝      長唄 「都鳥

尾上 菊八

息の合った二人での組み物。

恋人どうしの仲の良い様子を……。

   


 外国人の観客は、日本舞踊の美しさに賛美の表情です。


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第9回さつき会は、絢爛豪華な日本舞踊(中)=写真で魅せます

尾上 月香     常盤津「あやめ売り」      

古賀 晴枝


あやめ売りの仲良き夫婦の踊りです





天沼 佐知恵     清元 「夕立


若い娘の恋心を表現した踊りです。


尾上 菊朝    常磐津 「もやい船

粋に踊る常磐津の人気曲です。



西川 松祐矢 (賛助出演)     長唄 「胡蝶

尾上 はる

とても難しく運動量の多い踊りです。
ふたりの息もピッタリでした。



向井 伸 (写真・右) いつも頼りになる後見です。

藤波 大 (写真・右) 後見が初体験です。


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第9回さつき会は、絢爛豪華な日本舞踊(上)=写真で魅せます

 第9回さつき会が、2013(平成25)年6月29日(土)の12時に開園されました。

 毎年、出演者が増えて、盛況です。

 踊りは楽しめる、豪華な衣装にも目を見張り、長唄、清元、常磐津などの音楽にも酔うことができます。

 踊る女性のなめらかな姿態(全身像)と、その魅力を中心に撮影しました。

尾上 菊八    長唄 「宝船


幕開けはおめでたい曲で、

風格ある舞台です。



廣瀬 麻美     清元 「神田祭」  


粋でいなせな頭です。

落語家さんなので、表現力を勉強中です。


伊東 章子      端唄 「京の四季


舞妓さん風に……、

はじめての舞台とは思えない表情です。



坂東 玲奈     長唄 「羽根の禿


今回の最年少で、初舞台です。

若々しく正確にきちんと踊りました。



加藤 浩子      長唄 「菊づくし


美しい笠と振袖で華やかに……。

初舞台ですが、そうは思えない、しっかりとした踊りです。

今後が楽しみです。


 会場は きゅりあん小ホール(大井町駅前)です。

 

根本 美恵子    夢千代日記より


はかない女心を表現しました。

振付:尾上五月

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梅雨が明けたぞ。海だ、太陽だ=写真で夏の湘南海岸を訪ねる

 母と子が海岸の砂浜で、夏のひと時を過ごす。

 海辺の潮風は心地よい。

 寝転がっても、水遊びも、開放感に満ちている。


 七里ヶ浜駅から、夏の海を訪ねる人が多い。

 最盛期になれば、もっと大勢の人で溢れる。


 父がわが子を遊ばせる。

 子らは時おり、大きな波を被ったり、砂地で転んだりする。

 洋服が濡れても、そばでみつめる父親の顔は優しい。


 犬を連れてきて、浜辺をお散歩する。

 愛犬家はシャッターを切りまくる。

 後日、犬にも写真を見せてあげるのかな?


 湘南海岸にはおしゃれなレストランが多い。

 カップルがほとんどだ。

 昼時の12時を超すと、1時間半、2時間くらい、当然のように待たされる。

 昼食のタイミングを図るのが、湘南の海に出むくコツの一つだろう。


 七里ヶ浜から江の島まで歩いてみた。

 夏だからこそ、思い切り汗をかいてみよう、と。

 ただ、車道はどこまでも車の渋滞だ。切れ間がなく、排気ガスはたっぷり。

 江ノ電に乗った方が利口だろう。


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宮島・大聖院(厳島神社の別当寺)は静寂な名刹なり=写真で散策

「広島に行くから、会おうか」
「どこで?」
「宮島でもしようか」
 そんな身軽な感覚で、中学生時代の同級生・斉藤信義くんと待ち合わせをし、JR宮島口駅まえから、連絡船に乗った。

 出航すれば、宮島の象徴の赤い鳥居はすぐに現れてくる。


 五重塔があるが、見慣れているので、パスする。

 荘厳な厳島神社も、入場料もかかるから、2人はどちらともなく、入ろうといわない。



 赤い鳥居の写真スポットは無料だ。

 親子連れや、家族連れが記念写真を撮っている。

 潮が満ちていたので、鳥居の側に行けなかった。

 幼いころは、宮島に来ると、「鹿」に追われて怖かったものだ。

 いまは余裕をもって眺めていられる。



 鹿が狙うのは何か。

 鹿は紙(植物繊維)が好物だ。

 野山に行くと、鹿は樹皮をかじっている。宮島の鹿の狙いは紙なのだ。

 きっと女子学生が不用意に紙を持っているのだろう。

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朝日カルチャー『写真エッセイ教室』、新宿を止め、なぜ千葉なの?

 朝日カルチャーセンター千葉で、私が受け持つ『写真エッセイ教室』が4月20日からスタートした。講座は朝日カルチャー新宿を今年3月にクローズし、千葉で開設したものだ。

『写真の上手な撮り方、エッセイの上手な書き方、そして冊子の作り方が学べます。ビジュアル化時代で、この3本柱が同一の講師で学べます』
 これがパンフに乗ったキャッチフレーズである。
 11人が参加してくれた。第1回目は体験講座だったので、パワーポイントを使って「上手な文章の書き方」「上手な写真の撮り方」これら今後の指導ポイントの概略を説明した。


「なぜ新宿を止めて、千葉にしたのですか」
「朝日カルチャー新宿のほうが、抜群の知名度があるのに……?」
 数人の知人から、奇異な目で、そんな風に質問された。

 2つの理由があった。
 一つは「海は憎まず」の第2弾として、「フクシマ望郷」(仮題)で、福島県の浜通りに取材に入る。それには時間がほしかった。昨年末には、講座の縮小を考えたのだ。

「どんな事柄にも手抜きはしない。常に全力投球をする」
 この格言はいつどこで学んだのか、それは記憶に定かではないが、私の信条としている。

 提出作品の添削は一字一句を手に入れたり、総評を書いたり、アドバイスを与えたりする。小説講座、エッセイ講座、フォトエッセイ講座、区民記者養成講座、どれにおいても、一つ作品には最低でも3回は精読する。そして、手を入れる。受講生の提出作品数だけ、手間がかかる。

 福島への取材時間を作る。それは講座の数を減らすことだ。添削の負担を軽減できるだけではない。どの講座も半年間にわたり曜日が固定されてしまう。一つ講座を削れば、その日程が毎月空けられるし、取材日へとまわせる。

 朝日カルチャー新宿は止めようと考えた。

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春だ、飛びだせ、楽しもう、新宿御苑=写真で散策

 3月15日、広い公園で飛び跳ねる女子高生たちがいた。

 春がきた。3月半ばともなれば、それを体感で感じられる。老若男女が、解放感が楽しめる季節だ。

 東京・新宿御苑(御苑)は、新宿駅(JR、メトロ、都営)から徒歩で約12、3分の距離にある。都会人たちのオアシスの公園だ。

 

 保育園の園児たちが、気勢を上げて、先を争って懸命に駆けている。

 「天真爛漫」、月並みなことばだが、子どもたちの楽しげな光景が園内の一角にあった。

 むろん、走らない人もいる。

 芝生で春日差しを浴びて。

 ふたりの心は太陽よりも、隣りに寝る人ぞ、かもね。

 こちらの若いカップルはベンチで読書しながら、真面目な表情で、お話のさなかだった。


 春にはいろいろな過ごし方がある。寒かった冬が通り過ぎたいま、心からエンジョイするならば、戸外が最適だ。

 孤独よりも、連れがいたほうが良さそうだ。


 3月15日、えっもう枝垂れ桜が咲いているの。そんなおどろきを覚えた。

 昨(2012)年は確か、梅と桜が同時期に咲き、それも3月の後半だったと思うけど。

 13年は雪が多かった割に、春は温かそうだ。


 絵画とか、スケッチとか、絵をたしなむ人たちが園内のいたる所にいる。

 春をどう描いているのか、とのぞき込んでみる。

 絢爛(けんらん)な花が殆どないせいか、地味が画作が多かった。

 

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今季一番の寒波到来、雪の盛岡にて=写真散策


盛岡に来て、感動した一つが赤煉瓦の建物だった。明治44年に盛岡銀行本店として建築された。

明治時代の洋風建築の代表的なものである。保存はしっかりなされていた。


「北上川」の情緒を味わってみたかった。9-12月にかけて石巻の河口から「鮭が上る」と明記されていた。

真冬の2月末ともなれば、渡り鳥が静かに川面を泳いでいる。


盛岡城址に行ってみた。

雪のない瀬戸内に育ったせいか、雪景色が静かな感動で心にしみてくる。

宮沢賢治や石川啄木の詩歌の碑よりも、私にはこちらの情感の方が良かった。


真っ白な雪上に散った、1枚の枯葉にも心が奪われる。

雪国育ちの人はきっと笑うだろうな。


台座から、銅像が消えていた。なぜかわびしい。

軍馬に乗った将校は、南部家42代の南部利祥(日露戦争で戦死)の騎馬像だったと表記されていた。


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木枯らしが吹く長瀞。石畳も川舟もまばらな人出=写真で散策

 秩父盆地の冬は、強い木枯らしで寒い。咲く花もないし、石畳も冷たい感じがする。

 およそ、観光的には魅力が乏しい。

 下町・葛飾からまず池袋に出る。東武線で終点・寄居に行き、乗り換えて秩父鉄道で長瀞(ながとろ)に行く。

 こんな遠くに、半日もかけて、わざわざ出かけていく。われながら酔興だな、と思う。



 冬場は「こたつ舟」が荒川の川下りをする。

 足元は温かいだろうが、顔は川風で冷たそう。

 乗船客もわずかだった。

 
 荒川上流にある、長瀞渓谷の景観は自然の造形美で、素敵だ。

 V字型の切り立った谷底には、透明度の高い清流である。

 冬場のいまは景観を静かに楽しめる。

 人出が少ない。この静寂さが魅力かな、と思った。

 カップルは心も、腕組む手もあたたかげだ。

 大都会から離れて、冬の情感を楽しむ。

 こんな恋人同士は喧嘩などしないだろうな、と思う。


 奇岩のうえで、たがいに記念写真を撮る。

 それ自体が楽しそうだ。


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