2012年元旦は、奥多摩の山を走る
元旦の昼前には奥多摩駅(標高343m)に着いた。外気温は6度だった。ジャージに着替えると、鋸山林道の大ダワ(約1000m)にむけてランニングで登りはじめた。多摩川に架かる、弁天橋を渡ると、ヒノキや杉の森林を蛇行する舗道である。
奥多摩~五日市に抜けるルートだが、道路が完成しても、環境問題から、いっさい使用されていない。公共事業のムダの典型的な道路だ。車が通っていない分、(御前山の登山者を迎えるタクシーは過去に一度見た)、ひとり占めである。時おり、崖上からの小石の落石が散乱している程度だが、危険度はない。
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「最後のラン登山がどの山だったのかな」
雲取山か、函館山か、箱根の山か、榛名の山か、記憶は定かではない。
第2回東京マラソンに出場した。それ以前はランニングで山に登る練習も取り入れていた。大会から遠ざかると、ふだんの練習量は少なくなった。がむしゃらなラン・メニューもなくなった。
「一年の計は元旦にある。今年こそはフル・マラソンに再チャレンジするぞ」
今回は、そんな格好いものではなかった。
大晦日の除夜の鐘、初日の出の取材撮影に行くかな、という計画を立てていた。天気予報は曇り。太陽の出ない、初日の出など取材価値がないな、と気持ちは失速した。
「除夜の鐘もやめた。朝起きて、気ままに奥多摩の山でも登るかな」
そこで下山後に汗を流せる、奥多摩町営「もえぎの湯」をネットで検索すると、元旦から営業だった。
登山となると昼食用のバーナー・コッフェルとか、食糧とか、装備とかが必要だ。
一方、ランニング登山ならば、ペットボトル1本と小銭(万一のために)さえあれば充分。奥多摩の低山ならば、ランで登れる。つまり、横着な発想から決めたものだ。
