31回「元気エッセイ教室」作品紹介
1年間に10回の講座回数で歩んできた。「エッセイ教室30回記念誌」が作られた。30回におよぶ作品の創作活動は、その都度において緊張感が伴う。「いろいろな人が読む」という緊張と刺激が力量を押し上げてきた。
この先も、新たな飛躍のためにも、今回のレクチャーはあらためて「エッセイの基本作法」の確認をおこなった。
主たるポイントとしては、
①素材は、自分自身が体験したものを抽出する。他者から聞いた話は避ける。
②テーマは、絞り込んで、絞り込んで、最小のものにする。
③構成は、現在、過去、現在の組み合わせをする。
④書き出しはできるかぎり情景文にする。
⑤結末には、作者の説明は入れない。
「文章の上手な書き方」についても、確認をおこなった。
【演習】は情景文と説明文の使い分けである。受講生たちはそれぞれ一枚の写真(花壇に立つ、二人の少女の像)を見て、書き出しの描写をおこなった。
「作品紹介」として、
受講生はみな力をつけてきた。作中で「人間の生き方」について、それぞれシャープに切って見せてくれる。それ自体に魅力があり、読み応えもある。光る文章、感銘することばなども拾い上げてみた。