『古池や その後 かわず飛び込まず』=日本文藝家協会の総会・懇親会
千代田区・東京會舘で、17日、日本文藝家協会の総会が開かれた。17時からは同会館の12階で懇親会が開かれた。
司会者から「見ても、聞いても楽しい」と紹介された、嵐山孝三郎さんによる『古池や その後、かわず飛び込まず』の講演があった。
嵐山さんは下駄履きに麦藁帽子という愉快な姿。そのうえユーモラスな話で、20分間、会場を笑いで沸かせた。
小学六年のころ嵐山さんは、芭蕉の有名なこの俳句を教わった。「かわずは、何匹ですか?」と先生に聞いた。「観察しろ」といわれた。池をのぞいても、そこには金魚と亀しかいなかった。親に聞けば、父と母は一匹だという。親戚も一匹に決まっているという。その後、日本人のだれに聞いても、一匹だという。