かつしかPPクラブ

『せっぺとべ』400年続くお田植え祭り2015 (上)= 郡山利行

 昨年2014年6月、穂高健一ワールドに、筆者の故郷である鹿児島県日置市日吉町の、お田植え祭り『せっぺとべ』(「精一杯跳べ!」の鹿児島弁)を紹介した。神社の境内から神田(しんでん)での様子だった。

 今年2015年は、6月7日に行われた。筆者はこの故郷に家を新築したので、自宅玄関前でお祝いの踊りをしてもらったので、その模様を紹介する。


 祭りの踊りに参加した八つの自治会のうち、縁があって四つの自治会に、踊りをお願いした。

 吉利(よしとし)南区、山田、日新の自治会は鎌踊りで、諏訪自治会は笹踊りだった。

 こころよく引き受けてくれた。


鎌踊りは、鎌と鉈(なた)を、武器と見立てた踊り。

昔は、元服前の少年達が技を競って、踊っていた。

勇壮だ、見ごたえあるね。

吉利南区自治会は、庭にミニミニ神田を設定して、せっぺとべを実演してくれた。

縁起がとてもいい、踊りですよ

熱気がすぎると、水をかけられる。

散水掛よりも、踊りたいな。


中学生のお姉さんが、頑張っている。

女子パワーを見てください。

鹿児島の女、強いイメージがあるよね。

江戸時代は将軍の正室にもなったし。

少年少女たちの踊りを、初めて珍しそうに、目の前で眺めている。

筆者の親類の子たち。

ぼくらも、大きくなったら、踊ろうね



自治会によっては、踊り子たちがとても少ない。

過疎なんていうなよ。人数じゃない、気力では負けないぞ。

いつも頑張っているんだ。

                      【つづく】

追放、ワルチャリ = 隅田 昭

まえがき

 平成27年春の全国交通安全週間は、5月11日(月)から20日(水)までの10日間で行われた。
 同年5月17日(日)は朝から晴天に恵まれ、葛飾区内の平和橋自動車教習所では、自転車競技大会と交通安全一日開放が実施された。
 東京管内では現在、自転車が絡む交通事故が最も多く、特にマナーの悪い、俗称「ワルチャリ」の走行が後を絶たない。

 信号無視や酔っ払い運転、携帯電話やスマホなどの使用運転歩行者や自動車の通行を妨害したりなどはもっての他だが、一時停止をうっかり忘れてしまうなど、急いでいる時には標識を見落としてしまいがちだ。ただ、それは重大な事故につながると、運転者は肝に銘じて走行する必要がある。

 自転車も道路交通法では「軽車両」なので、運転者や保護者は「知らなかった」、「分からなかった」で済まされない。
 現に、平成20年9月22日の午後6時50分ころ、神戸市で当時小学校5年生の11歳だった少年が、マウンテンバイクで坂を下っている途中に、67歳の女性に正面衝突して意識不明となり、後遺症で寝たきりとなってしまった。

 平成25年7月、神戸地裁は少年の40歳の母親に、「無防備な被害者に対し、少年といえども前方をよく確認すべきだった。母親は日頃から十分な監督義務を果たしていない」との理由で、9521万円もの高額賠償を命じている。


さあ本番、ガンバリます

 午前9時から始まった開会式では、まず警視庁葛飾警察署の担当課長代理から、冒頭の挨拶があった。
「葛飾区内でも自転車絡みの交通事故が多発しており、正しいマナーを心掛けるよう、保育園や自動車教習所などで安全指導をしています。義務付けではありませんが、自転車の事故はヘルメットを着けないで転倒すると、後遺症が残る場合が多いので、警察では着用を推奨します」


 今年の6月1日からは、道路交通法も改定され、信号無視などの危険行為をして、3年間で2回以上摘発された悪質な自転車の運転者に対して、14歳以上で5700円の講習受講料に加え、講習会が義務付けられる。

 続いて、平和橋自動車教習所の佐藤光治所長が挨拶する。

「昨日スーパーマーケットの帰りに、お父さんとお母さんが道を挟んだ娘さんを呼び、車道の信号が青なのに、向かい側から『本当はダメだけど、今日だけは渡って大丈夫なのよ』と教えていた。これは絶対にいけません。今日来られた保護者の方も、正しいルールを、きちんとお子さんに教えてください」


 あぁ緊張した、何位だろう

 午前9時25分から自転車競技大会が実施され、大人や小学生の子供さん達も、緊張の中に真剣な表情で本番に臨む。
 参加人数は30名で、駐車車両の前方通過、S字、スラローム、平均台と続き、競技が終了後の10時25分から、学科テストも実施された。

 競技終了後に、葛飾区在住の後藤美香さんと、その長女で小学校2年生の星奈(せな)さんが、かつしかPPクラブの取材に快く応じてくれた。


「子供が前後に乗るバランスの悪い自転車だったので、想像していたよりも、ずっと難しかったです。S字とスラロームで緊張してよろけたので、足を地面についてしまいました。平均台でも転ばないように、とても神経を使いました」
 愛らしい少女達が、揃いで若草色の制服を着ていたので尋ねてみると、葛飾区のガールスカウトに参加しており、警察署や消防団のパレードに参加し、地域の祭りでよく顔を合わせるので、日頃からとても仲が良いそうだ。

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【心シリーズ】花と心 = 浦沢 誠

 現在、葛飾区からの委嘱を受け、「かつしか花いっぱいレポーター」としての取材活動をしています。なかでも「大地の会」や「花のまちづくり協議会」と「都立農産高等学校」の活動団体の花を愛するこころが、この会の活動の原動力になっています。

 そこで取材内容の一部を紹介することにしました。


大地(だいち)の会


種から育てたセル苗を植栽 し、植物の成長過程を肌で感 じ楽 しむ。またその花たちの管理方法も学び、地域住民の憩いの場所づくりを心掛けています。
  会を立ち上げてから10年がたちました。
  「今年は区から助成金をいただき、千葉大学園芸学部準教授の渡辺 均先生を講師に招く、勉強会 も考えています。」と熱 く語る代表者 の中尾栄子さん。
  植え付け場所は、この砂原第二公園のほかに、せせらぎ公園と西亀有小学校(ワクチャレ花壇)があります。

 砂原第二公園にて代表の中尾栄子さん  


平成27年度の役割分担表


花のまちづくり協議会


  都立農産高等学校で種から発芽させた苗を、上千葉公園内にある温室に保管し、鉢上げの時期をまっている「マリーゴルド」と「サルビア」。
  今年は4月18日(土)と25日(土)の両日を鉢上げの日とし、会員や一般
の方に参加を呼び掛けた。
  会員約70人のうち、それぞれ約20人の参加を得て実施された。
会長歴10年、その前は副会長をしていた。「現在は独身(83歳)で、花を愛
する地域 の方をまとめています。」と語る伊藤さん。

         温室で発芽した苗を見つめる 伊藤勝美会長


        4月18日の鉢上げに参加した会員


都立農産高等学校


                    正門わきの花壇

  東京都西亀有1-28-1所在。創立は1948年(昭和23年)。 全日制課程園芸デザイン科1学年2学級、食品科1学年2学級。定時制課程農産科1学年1学級。

  地理的にはJR常磐線亀有駅下車南口より徒歩15分。京成線お花茶屋駅北口下車徒歩20分のところ。

  花のまちづくり協議会と協働で曳舟親水公園、お花茶屋駅前、亀有駅南口「コチ亀」前などに植栽を毎年、授業の一環で行っています。
 「地域の方たちと一緒に活動することが大切。」と語る並川直人校長先生。 


花のまちづくり協議会総会会場で、来賓として挨拶をする並川学校長。


あとがき
 また形は違うが、花壇づくりをみんなで楽しんで行う。そこを通る人、そこで遊ぶ人、様々な人が花を仲介することで、人と人とのつながりが生まれる。
  公園や歩道脇にある花は、みんなのものです。大事にしましょう。

【心シリーズ】 高僧たちのこころ = 浦沢 誠

 熊野観心十界曼荼羅の図
 江戸時代18世紀の絵画

中央よりやや上の中心部に「心」の文字が描かれている。
  毎年8月15日と16日の両日に、津市にある西念寺(天台宗真盛宗)の本堂に掛けられ、住職考案の、滋味あふれる絵解きが行われている。


 「こころ」をテーマにしたとき、頭に浮かだことがありました。
  それは、今から約50年前の1965年(昭和40年)に、東京都台東区立今戸中学校の修学旅行で、奈良県の薬師寺に修学旅行へ出掛けた時のことでした。
  当時そのお寺では、おもしろおかしく講話をしていた僧侶の高田好胤(こういん)さんがいました。そののち暫くして「心」という書物を出版したのを思い出しました。

僧侶 高田好胤(こういん)

1924年(大正13年)3月30日に誕生し、1998年(平成10年)6月22日に74歳で他界しました。薬師寺元管主。法相宗大本山管長。
  好胤は、わかりやすい法話により「話の面白いお坊さん」、「究極の語りのエンターテナー」とも呼ばれた。
そこから百万巻写経勧進の道を切り開いて金堂、西塔など薬師寺の伽藍の復興に道筋をつけるなど薬師寺の再生に生涯をささげた。

著書
・「心ーいかに生きたらいいか」
  :1969年徳間書店

・「心をむすぶ」
  :1973年毎日新聞社

・心第2集(曲がり角に立つ日本人)
  :1976年徳間書店
            ほか。

      薬師寺の東塔(重要文化財指定)1965年撮影


 人間の記憶、それは一生涯のなかでどれくらい保持できるのだろうか。今回のテーマ「こころ」では半世紀(50年)まえのことが脳裏に閃いた。
 高僧高田好胤は、修学旅行生に副管長の職で、面白おかしく講話をしてくれた。その中の一人が現在でも記憶にとどめていた。

 1975年(昭和40年)に、修学旅行で奈良県の薬師寺に訪れた台東区立今戸中学3年B組の学生団体。右側の先生は、吉原校長先生。左側は浦田先生。

【花シリーズ】住む人の心に よりそって*苦心 区心 = 松 栄子

前書
 春になると、記者の自宅近くの公園や通りには、桜などの花が咲き、「こんなに花木が多いのか」と気づかされる。葛飾区内の桜等の綺麗な時、場所、そこでの区民の気遣いなどをまとめてみようと今回取り上げた。

   古隅田川緑道 

*緑被率(対象となる地域で、樹林・草地、農地、公園などの緑で覆われる土地の面積割合を表す指標の一つ)が、葛飾区では、1998年に14,5%になり以後これを維持することを目標にしてきた。2008年には、16,3%になった。参考に1980年は、21,0%。
(平成27年度環境用副読本中学生用から)


亀有やわらぎの道と立石さくら通り     


立石さくら通り

葛飾区役所横の桜並木は、区制150周年記念事業の一環で区内第一号の「コミュニテイ道路」として1982~90年にかけて整備された。650m伸びる両側には約125本の染井吉野がある。


かわばた、東四つ木コミュニテイ通り

 東立石から東四つ木にかけての約1.3㎞の道である。立石寄りには、さとざくらが植えられている。ピンクの濃い色と白に近い色と二色の花がのがうれしい。
道路沿いの和菓子屋栄屋のご主人に聞くと、
「昭和58年に区の事業として植えた。12日(日)にお祭りがある。2万人が来ると言われている。私たちも寄付をするけれど、区からも援助があるんじゃないかしら?」  3
と、敬意と現況を話してくれた。

さくらみちと小岩用水緑道

さくらみちは、柴又1丁目1番先から北小岩8丁目4番先迄で約1,1㎞の旧佐倉街道である。要所に説明用の石碑が立っている。
 

小岩用水緑道は、かつての小岩用水を埋め立て広い道路にした道で、はなみずきが植えられている。この沿道に住む大井さん(60代女性)に聞くと、
「前(平成4年から工事始まる)は、用水のわきに狭い歩道があるだけだったの。埋め立ててきれいになったの。赤と白のはなみずきが、交互に並んできれいよ。今は、いいけどあとがねえ(笑う)」と話してくれた。


きね川さくら通り



きね川薬師前から中川土手まで桜並木になっている。平和橋の近くの並木には、石碑があり「2000年記念 平和橋桜堤 寄贈染井吉野23本平和橋自治会 2000年2月吉日」と書かれてあった。葛飾区道路保修課の人の話では、現在は自治会の人も高齢になって 区で管理しているという。

               
古隅田川緑道(ふるすみだがわ)

葛飾区と足立区の境界線になっている古隅田川が、小菅3丁目あたりで緑道公園になっている。平成5年から整備差れているので 桜の木もだいぶ成長している。約2,5㎞の道である。

道路保修課(新宿に事務所有) 吉田さんの話

 4月15日に道路保修課に連絡がついて話を聞くことが出来た。
・区全体で約2万本の樹木がある。その約2割がさくらである。水元の桜堤が650本で一番多い。
・道路幅の広い所や水路を埋め立てて緑道にするとき、地元の人の希望を聞いている。色々植えているが染井吉野が多い。
・落ち葉などの始末は、地元の人の協力があり、ありがたい。集中して掃除をしたり、剪定したりの作業をするが地元の協力が欠かせない。住民の高齢化もあって、柴又街道の銀杏は短く切ってある。

子どもの自転車競技会と安全教育=東京・葛飾

 葛飾区内は自転車による交通事故がとくに多い。2014年の交通事故の内、44.4%は自転車が関与している。


 警視庁葛飾警察署では、子供の自転車安全教育を目的とした、『セーフティ葛飾自転車競技会』が、5月17(日)朝9時から、平和橋教習所で行った。5月11日~同月20日まで「春の全国交通安全運動」の一環である。

 開会式の冒頭のあいさつで、同署交通課の阪下敏規課長代理は、
「葛飾区内は、自転車の通行量が多く、路地の出会いがしら事故が多発しています。自転車が関連した死亡事故の場合、8割が自転車側に違反があります。この大会を通して、交通マナーとルールを身につけてください」
 と、競技会による安全意識向上の趣旨について述べた。

 同教習所の佐藤光治所長が、「二人乗り自転車事故は、後の方が死ぬケースが多いのです。正しい自転車の乗り方を学びましょう」と前置きし、競技方法と採点について説明を行った。
 9時10分から学科テストが行われた。そして、「自転車競技」が開始された。参加者は約30人である。

 種目はS字、スクローム、30センチ幅の平均台、一度停止の確認、駐車する車両の側面の通過である。

 学科テストと競技大会の総合点から、「高学年の部」の優勝は宮内陽菜(はるな)さん、準優勝は渡辺優奈さん、ともに女子だった。

 競技大会が終了した後、「かつしかPPクラブ」は阪下課長代理と佐藤所長にインタビューを行った。

「自転車の危険な乗り方が目立ちます。法令改正で、本年6月1日より、自転車でも信号無視などの危険行為をして、3年以内に2回以上摘発されれば、講習会が義務付けられました。(5700円)。飲酒運転も禁止です」と阪下課長代理から14類型の危険行為について説明があった。

「赤信号で子どもが止まっているのに、親が渡ってしまう。安全教育は親の意識改革も必要です」と佐藤所長は強調された。

 同日11時からは「一日開放」が開催された。パトカー、白バイの展示および撮影会などが行われた。

 子どもたちはバスの運転手になったり、パトカーに乗せてもらったり、白バイにまたがったり、同署員の指導の下で、楽しい時間を過ごしながら、安全教育を学んでいた。

 同会場では、東京消防庁・本田消防署による、はしご車の体験も同時に行われた。

【心シリーズ】エコな・こころ『電気自動車の現状と課題=隅田 昭

 葛飾区は話題のエコシステムにおいて、全国の数ある自治体と比較しても、随一と言えるほど、手厚い助成制度を設定している。

  利用が多いのは太陽電池やエネファームである。最近は記者も区内で自転車に乗った時や、レンタカーを走らせる途中で、日産リーフなどの電気自動車を見かける機会が多くなったと実感している。

 
 エコに対する市民の意識が高まっている証しで、特に葛飾区民は「エコな・こころ」を持つことができる、恵まれた環境にあると言えよう。

 ハイブリッド車が認知され、トヨタ自動車は水素燃料電池車『MIRAI(ミライ)』を発売するなど、ここ数年で大きな進化をしている。

 急速充電設備などのインフラが充実すれば、電気自動車はハイブリッド車と肩を並べる存在となり、私たちの暮らしをより豊かにするだろう。ただ、今はまだ近くて遠い存在である。

 その電気自動車を取材して、現状と課題を考えつつ、私たち葛飾区民の日常が今後どのように変わっていくのか、その青写真を頭に想像しながら、レポートを進めていきたい。

  ガソリン自動車の大先輩

 電気自動車は走行中に排気ガスを出さず、静かで経済性に優れ、乗り心地も柔らかいなど、良いことずくめである。
 その電気自動車は資料などを調べるうち、意外にも私たちが普段生活する上で欠かせない、ガソリン自動車より長い歴史を持つ、モータリゼーションの大先輩だった事実が判明した。
 ちなみに、現在のガソリン自動車を歴史的に確立させた人物は、1886年に原型を開発した、ダイムラーやベンツだと言われている。


      (世界最古と思われる電気自動車の貴重な写真)

 電気自動車はそれより50年近くも前に、スコットランドのアンダーソンが電池とモーターを駆動した簡易型を製作している。その後、ガソリン車との開発競争が激化、1940年以降はオランダやアメリカで進化する。
 不運にも二度の世界大戦が始まり、電気自動車は脆弱で壊れやすく、部品も未熟だった為、軍用として丈夫なガソリン自動車が普及したと考えられる。

 ちなみに日本でも大正天皇のご成婚を祝って、アメリカの在留邦人が電気自動車を献上するも、上陸した直後の試運転で道路を外れて大破してしまい、長いあいだ東宮御所に放置されていたそうだ。

  日産でリーフざんまい

 電気自動車はテスラ・モーターズを始め、欧米の開発が盛んで、日本では日産がリーフ、三菱がi-MiEV(アイ・ミーブ)を市販している。  
 記者は『日産プリンス東京葛飾店』に、取材を申し込んだ。

 井口信之店長(写真左)と、営業推進部EV推進室の工藤正孝EVアドバイザー(写真右)から話を伺うことができた。

「リーフは、燃料代がガソリン車の4分の1から5分の1程度です。購入時には国から27万円、葛飾区は25%の補助金があります。自動車税は5年間無料で、経済性に優れています」と井口店長は胸を張る。

 車庫に充電プラグを設置する場合は、日産東京地区3販社で無料キャンペーンを実施している。月額3000円(税別)を払えば、通常500円から1500円程度かかる急速充電、地図更新やメンテナンンスも無料となる。


 家庭用の場合は、200Vの深夜時間帯がお奨めだと話す。8時間かけ100%充電し、約160km走行できる。

(エアコンやオーディオを使うので、距離は実質的には80%程度)
 急速充電は約30分で、80%から85%の充電が可能です、と工藤さんは語る。

 安全運転に心がけ、充電中は読書でもして、穏やかに過ごそう。


   未来のドライブを体感

 日産プリンスではスカイラインなど、数種類のハイブリッド車をラインナップするも、本命の電気自動車で推していく予定だ。
 工藤EVアドバイザーからひと通りの操作説明をしていただいた。その上で、少々早い五月晴れの水戸街道で、10分間ほど試乗体験をさせてもらった。

 まず驚いたのは、運転席に着座したときのコックピット回りである。従来のガソリン車にあるアナログ針やスイッチ類などは、ほとんど見当たらない。
 主電源をスタートさせても、動作音はまったく耳に届かず、周囲を走る自転車や道行く人の声が、かえって大きく聞こえたのは驚いた。

「走行音があまりに静かなので、歩行者や自転車が気付かない恐れがあります。その対策のために、時速30kmまではエンジンの擬音を外側に流す、そうした仕掛けになっています」と工藤さんは話された。

 公道に出てハンドルを切ると、軽くスムーズで力を持て余すほどだ。非力な女性や高齢者でも、安心してドライブが楽しめそうだ。
 指一本でエコモードを外せば加速も鋭く、乗り心地は大型リムジンより上質である。魔法のじゅうたんに乗るような、爽快な気分が味わえた。


   区役所もエコ・ハートに協力

 葛飾区内では、日産自動車系列店で5ヶ所、三菱自動車で1ヶ所、急速充電設備を設置している。
 公共施設では、かつしかテクノプラザと区役所本庁、新小岩東北広場の3ヶ所で、一部のファミリーマートでも設置している。

 同区役所環境課の神 千尋(じん ちひろ)さんから助成金の内容を聞いた。
 同区役所環境課の神 千尋(じん ちひろ)さんから助成金の内容を聞いた。「経済産業省から補助金が支給され、急速充電設備を3年前から導入しています。設備は24時間フル稼働していますから、皆さんには活用してほしい です。

 上記の他、区内ではライフの2店舗などにも設置しています。随時、増えていく予定です。今後、少なくとも5年間は、無料充電の体制を維持いたし ます。

 広報誌やホームページでも、助成金の話題を展開していますし、新車購入の際は電気自動車も検討していただき、ぜひとも導入してもらいたいです ね」
 と語っていた。

・ すぐやる課の犬塚洋幸係長には、職場で活用しているi-MiEV(アイ・ミーブ)の現状を語ってもらった。
 「区民の皆さんが困った事に対し、迅速に対応する必要があります。電気自動車はパワーがあり、乗り心地も抜群で、重宝しています。ただ、20分間の充電で、2時間しか乗れないのが、唯一の不満です」


あとがき

 今回の取材にあたり、電気自動車は記者の予想より優れた乗り物だと実感した。購入すれば、毎日充実したカーライフが過ごせるだろう。

 取材を進めているうちに、気になる課題もいくつか見つかった。
 まず、ガソリン車と比較して、導入時のコストが高いことだ。国の補助金と併用して、葛飾区が相当額の助成をしているが、本体価格が266~350万円になる。国産の高級サルーンを購入する場合と、同等の手持ち資金が必要となる。

 航続距離が130km程度で、エコな運転を心がけても、葛飾区内から、東は茨城県日立市、西は静岡県三島市ほどの片道しか行けない。
 そして最大の難点はやはり、充電スタンドが少ないことに尽きる。

 現状ではディーラーや事業者、葛飾区役所などの行政と積極的な連携ができていないと思われる。
 それぞれのイベントで車両をアピールして試乗させ、利用のアイデアをコンテストで表彰したり、ブログやSNSで公開したりすることを条件に、格安で短時間レンタルするなどの工夫をしてはどうだろうか。

 ハード面はとても素晴らしい。ソフト面を充実させて利用者側のハートをつかめば、エコな日常生活が近い将来きっと実現するだろう。

  未来がいま、ここにある 

   究極のエコ・ハートにYES!

(かつしかエコノプラザで、充電中の一般車両に許可を取って撮影)

 参考サイト:スマートジャーナル・AUTOCAR・日産自動車ほか

                 (取材日:2015年4月24日)

刀鍛冶 吉原義一 = 浦沢誠

まえがき
   
 葛飾区教育委員会事務局と郷土と天文の博物館が主催する「文化講座」区指定無形文化財保持者の刀鍛冶の吉原義一(よしかず)さんの講演会を取材した。
 入場者数は100名。


   日本刀は義一さん作製の名品で、講演会当日の講演後には作製工具とともに会場内で展示したもの。


 生い立ち

  1967年(昭和42)3月29日葛飾区高砂8丁目で刀鍛冶吉原義人(よしんど)の子として生まれる。現在46才。吉原家としては、4代目にあたる。
 初代は国家(くにいえ)で、月島で包丁や鋏を作っていたが、そのうち刃物の世界で有名になり、日本刀の世界、刀鍛冶屋の世界に入って行った。
 大正時代に月島が津波で浸水した。その後は葛飾区に移り住んで現在に至っている。
 第二次大戦直後にはGHQから日本刀の製作が禁止された。その後、昭和30年ごろから刀鍛冶を再開した。当時は父義人(よしんど)で、3代目はまだ12才だった。
  

    講演会場で、製作した日本刀の説明をする吉原さん


  日本刀の歴史

 平安時代の中・後期に始まる。話として子狐丸(こぎつねまる)と呼ばれる三条宗近の刀が有名である。
 当時の伊勢神宮に奉納されている刀は60振りあり、全て直刀である。聖徳太子も直刀を使用していた。その時代は、直刀から湾刀に移った。

 戦国時代には、鉄砲が入ってきた。騎馬戦などの時は、短くて邪魔にならないように作った。江戸時代には、竹刀みたいな反りの少ない日本刀が出来た。

 日本刀から生まれた言葉として、鍔(つば)迫り合い、目抜き通り、反りが合わない、元の鞘(さや)に収まるなどがある。


    講演会場に展示された玉鋼(たまはがね):1辺が約10cm

 日本刀として登録されているものが200万本以上ある。実際の戦闘は、鉄砲が輸入される以前は弓矢が活躍し、日本刀は最後に自分を守る手段として使用された。また、天皇家では子どもが生まれると、身を守るものとして刀を与えた。

 日本刀の材料は、たたら製鉄として作製した玉鋼(たまはがね)を用いた。玉鋼は、砂鉄を粘土で作った炉と炭を用いて鞴(ふいご)でつくる。不純物(りんや硫黄)が少ない鉄である。

 日本美術刀剣保存協会が島根県奥出雲町で製作している。年3回作製する。1回の作業が3昼夜を砂鉄10トンと木炭12トンを炉に入れて溶かし、2.5トンの「けら」として鋼(はがね)のかたまりをつくる。その「けら」には等級があり、その中で1級A,Bと2級A、Bが日本刀の原料として使用される。

 近代に入り日本刀に2回危機が訪れた。
 まず初めに明治時代の「廃刀令」。次は太平洋戦争後の、GHQの政策で、日本刀の製作禁止および処分であった。

 その後、昭和28年には日本刀の製作が許可された。その頃はまだ玉鋼は再会されていない。当時は、古民家の解体ででた金物(釘やかすがい等)を利用して刀を製作した。

 NHKのプロジェクトXによると、昭和52年日立金属の協力により、新作刀を守る会を作った。また、「靖国たたら」で戦中の軍刀を作っていた経緯がある。


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心の窓 = 須藤裕子

「心」とは「気持ち」のことだ。気持ちは「顔」に出る。
「顔は心の窓」になる。外を歩くと、「顔」に見えるものがあり、
何か話しかけてくる。だが、「顔」に見えるものは、生き物ではない。
顔に見たてている人の心境や先入観が反映する。想像力が膨らみ、面白がっている自分も映る。さて、あなたには何に見え、何が映るだろうか。
「心の窓」が見えたら、ちょっと面白い。


おおーっと、お姫様も、お花見でしたか。
いいお花見日和ですね。
何よりです。

同じ顔が並んで、同じ方向を見ている。
何を考えているのかわからない。
おかしくもあり、
おかしくもなし。

パーマをかけて間もないようですが

その髪型、どう変わっていくのか、見ていますから。


何を考え、何をじっと見ているんだか。
でも、こんなに見られると、求愛されているというよりも、真面目に問われているように見えます。
「安全運転していますか」。


街で目に掛かった「サメ」。
いや、口元が違う。でも、恐い。

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葛飾立石の人気の魁(さきがけ)は作家と区民記者たちだった。

 ここが葛飾・立石人気の発祥の地。
 
 日本ペンクラブの作家仲間たちがたまり場にした。そして、「かつしかPPクラブ」と交流をはじめた。

 著名作家たちはすでに30人以上、入れ替わり立石にきて飲んだだろう。かれらはTV、雑誌、ミステリー小説、新聞、書籍などに漸次「昭和が残る立石」と紹介してきた。

 それがネット文化に乗り、葛飾・立石はもはや全国区の飲み屋となった。


 2015年5月21日の夕刻から、「テーマのない立石飲み会」がはじまった。場所は京成立石駅から2分の大衆酒場「あおば」である。

 それそれが仕事と執筆の都合をみながら、三々五々と集まってくる。

 半年に一度は葛飾区民記者と交流を交わす。

 作家たちは、「かつしかPPクラブ」の区民記者から、昨今の町とか人物とか、飲み屋情報とかに耳を傾ける。


 轡田隆さんは朝日新聞・一面「素粒子」を10数年にわたり辛口で書きつづけてきた。あの渡邉 恒雄氏(読売新聞 )が、「朝日の素粒子だけは読みたくない」と言わしめた人物である。

 ストリッパー作家のアカネさん(中央)を週刊誌のコラムで紹介した。2年ぶりの再会だった。

 斉藤永江さん(右から2人目)は管理栄養士でチョコ作りの名人。「生粋の葛飾っこ」で、笑顔で下町を語る。その朗らかさは作家たちには人気だ。

 ととり礼治さん(歴史作家)と鈴木さん(かつしかPPクラブ)は図書館員どうしで話が合う。

 隣りあうは斉藤ゆりかごさん(童話作家を目指す)

 中川さんと、内尾さんは「かつしか区民大学」の受講生だ。来年はきっとPPメンバーだろう。

 葛飾情報はローカル局だけでなく、TVキー局も流しているので、九州から立石に飲みに来ているそうだ。
 それはメディアの誇張報道かもしれない。だが、少なくとも関東一円から、週末ともなると、20-30歳代の男女が大勢やってくる。5月の連休は、立石飲み屋はどこもオーバーフローしていた。  

 そんな話題があったか否か、定かではないが、
 TVキャスターの小宮悦子さんと、かつしかCTVのコメンテーター石戸さんとが盛り上がっていた。

 


 「小宮さんと、いちど会いたかった」と鈴木さん。

 女性区民記者も、興奮気味のミーハーになっていた。

 国際ペン・事務局長の堀武昭さん(左)が参加。先週までロンドンにいた。来週は南米だと語っていた。

 世界的な文学組織の頂点にいる堀さんは、海外に行くと、大統領や首相の晩餐会に招かれる大物人物だ。

「立石っていいね」
 初参加の堀さんは気に入っていた。立石の大衆酒場は裃など着なくても、自由な雰囲気で飲める。


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