東京下町の情緒100景(070 修理工場)
津々浦々には自動車の修理工場がある。車が走るところには、必ず痛々しい事故が発生する。下町も例外ではない。
空地を利用した修理工場では、油汚れの修理工が傷ついた車をなおす。新車もあれば、中古車もある。フロントガラスの飛散、バンパーの破損、ボディーの傷など多種多様だ。
乗用車はアクセル一つ踏み込めば、豹、ピーターなどの野獣より速く走れる。なおかつ長く距離が延びる。
天が人間に与えた平衡感覚、スピード感覚となると、人間が両足で走れる範囲までだ。それを超えた速さになれば、あらゆる感覚が狂い、神経が高ぶる。だから、運転が粗雑になったり、乱暴になったり、疲労蓄積から運転中に眠ってしまったりする。そして、事故を起こす。
