世界・地球一周の船旅・イースタ島で共に遊んだ最期の人=原田公平
ボクにとって夢のまた夢、イースタ島へは、瀧恵子さんと訪れた。
彼女との縁は、マチュピチュ&ウユニの長いツアーから髪の毛ぼうぼうで帰ったボクに、「こうちゃん、これ」と、ヘアーバンドを頂いた。
それはカラフルなインカの織物で作られていた。垂れ下がる前髪がいやで、すぐにそのヘアーバンドを着用した。
すると思わぬ反応が、「こんぺいさん(ボクのニックネーム)、それよく似合う」と行き交う人、みんなが絶賛してくれる。
えっ、と自分まで驚く。そして下船までずっと愛用していた。
プレゼントしてくれた方は兵庫から1人で乗船の、瀧恵子さんだ。
彼女は、ボクと同室の元船長の木村さんと親しかった。木村さんは乗船前に心臓手術をしていて、病み上がりだった。
寄港地でのツアーは『歩行すくなめコース』を選び、最初の上陸地、中国・アモイで瀧さんと一緒になる。彼女の身体が不自由なので手助けをしてあげた。そして毎回のツアーは『歩行すくなめコース』で、すっかり彼は頼りにされるようになったらしい。
木村さんから聞いた。彼女は筋肉が弱っていく難病だという。そこで彼女は思い切って以前に参加したピースボートに、人生最後の旅にと、乗ってきたというのだ。
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