登山家

ヘリ墜落事故から奇跡の生還者。執念の山小屋作り

 日本百名山の一つに急峻な水晶岳(2986メートル)がある。それは北アルプスで、最も奥地に位置する山岳だ。登山口までのアクセスが悪く、アプローチが長く、1日では登頂できない。片道だけでも、2日を要する。
 水晶岳は黒部川の源流に近く、日本海から吹きぬける強風がすさまじく、天候が安定しない。山岳関係者によると、瞬間風速が50メートルを超えることもあるという。水晶小屋(2900メートル地点)は古い建物で、収容人員がわずか20人弱。宿泊者はここから山頂まで、一時間強かかる。それも天候が安定していれば、という条件がつく。

 日本百名山を目指す登山者たちにとって、こうした登山条件の悪い水晶岳はとかく後回しにしてしまう。最後の100座目の山としてめざす登山者が多い。

 伊藤正一さん(84)は松本出身で、10代のときターボエンジンを発明し、陸軍参謀本部長にその能力を認められたひとだ。終戦直後、山小屋経営に乗り出した。昭和22年には三俣山荘、水晶小屋を2万円で買い取った。その後において雲ノ平山荘、湯俣小屋の四ヶ所を経営する。
 水晶小屋を除いた、三つの山小屋は過去に改装されて快適だ。水晶小屋だけは山岳の立地条件の悪さから、粗末な状態だった。収容人数も20人弱のままだった。

 その後、伊藤正一さんから息子・圭さん(30)と妻の敦子さん(27)たち夫婦に管理が任された。夫婦は水晶岳に新築山小屋を建てることが念願だった。
「かならず山小屋を新築してみせる」
 ふたりは執念を燃やしてきた。
 資金、設計、人手、建設物資のヘリ輸送、どれも平地とは比べものにならないほど、膨大な労力を要する。それらを積み重ねてきた。念願の山小屋建設のめどが立ってきたのだ。工事は今年の6月の雪解けからと決めた。他方で、環境省、林野庁などに山小屋新築の建設申請を出した。

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ダムを作れば、山が崩壊する。真実だった。(写真)

長野県・大町ダムは、信濃川水系の多目的ダム。 槍ヶ岳(3,180m)からの流れる高瀬川を堰き止めている。
 

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夏山登山は北アルプス・雲ノ平。山稜には残雪多し

7月6日より、北アルプス・雲ノ平の登山を計画している。

昨年、PJニュース・小田編集長から誘われていた登山だ。2人で出かける。雲ノ平は北アルプスでも、最も奥深い場所にあり、アプローチが長い。小田さんは、雲ノ平山荘の方々と親しいようだ。同時に、今年の冬にヘリコプターが水晶岳に墜落し、多くの死傷者を出している。顔なじみだった人が犠牲となったという。小田さんは弔い登山を兼ねている。

今年は各地で、残雪が多いらしい。7月1日の富士山の山開きでも、山頂付近は積雪で静岡県側はルートができなかったと聞く。同様に、北アルプスも残雪が多い、という情報が入っている。
「槍ヶ岳山荘」のライブ・カメラなどで見るかぎり、雪はここ数日で解ける状態ではない。そのうえ、7月上旬は梅雨。となると、日程に余裕が必要になる。

小田さんは雲ノ平に数日間、逗留するので、帰路はそれぞれ単独行となる。
今年の4月上旬、私は八ヶ岳・硫黄岳で、約200メートルの滑落事故を起こし、生死の境目に立たされた。原因の一つが軽アイゼンの着用だった。こんどは慎重に12爪のアイゼンを使う。


日本山岳会・「101会」に入会

 日本山岳会は一昨年、創立100周年を迎えた。『日本山岳会百年史』の発刊と、皇太子殿下(会員)も参加した盛大な記念式典が行われた。翌年に入会した会員たちが、「101会」(諏訪吉春代表)を立ちあげていた。そのメンバーは国内登山およびネパールトレッキングで活躍している。

 今年度の日本山岳会通常総会が、19日、麹町の弘済会館で開かれた。引きつづく懇親会で、「101会」の存在を知ったのだ。

 日本山岳会は毎年、新入会者にオリエンテーリングを行う。全国から新会員が東京に集まる。そして、活動が紹介されるのだ。この日に、「101会」が結成されたという。

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雪山の八ヶ岳登山計画

 今回の雪山登山は、PJ3人による、取材を兼ねた雪の尾瀬を予定していた。地元村役場に雪の状況を確認したところ、『いまは自粛願っています」という入山禁止。
 
 そこで、八ヶ岳の硫黄岳に決めた。テント設営で苦労せず、酒を持って山小屋に泊まる。取材の一方で、飲んで語ることにした。

 一番楽しみにしていたのが、小田編集長だった。能登半島地震が発生し、3日間の現地取材に飛んだ。仕事のやりくりつかなくなり、八ヶ岳登山はキャンセルとなった。

 八ヶ岳登山は、肥田野PJと2人でいく。車を使わないので、主稜の硫黄岳を越え、反対側の本沢温泉ルートをも二案としてもって行くことにした。登山計画書ができたので、いちおう掲載する。
 登山が終われば、登山報告と写真と差し替える。


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秩父の山は、ハイカーで賑わう。

 秩父武甲の丸山(930メートルに)は、ハイキングクラブの新年会登山だ。16日はまさに春陽射しで、陽気の良いハイキングが楽しめた。1月にもかかわらず、六組のパーティーと出会った。


 出かける前はいつも、低山だし、歯ごたえがない山登りだと、つい侮ってしまう。西武線・芦ヶ久保から二時間あまりで、山頂に着く。

 山頂展望台からは、武甲山のみならず、南アルプス、浅間山、赤城山、谷川連峰などの雪峰が遠景の屏風となる。
 視線を手前に引けば、秩父盆地が箱庭のようだ。高崎市街地、伊勢崎市街地など幅広く見渡せる。この景色は見事なものがある。山は標高ではないと、いつもながら思い直す。


 最大の狙いは、『木の子茶屋』での新年会。炭火を使った、鹿、イノシシ、椎茸などのバーベキューだ。この日ばかりは執筆を忘れて、秩父の銘酒やワインを楽しむ。

尾瀬・燧ケ岳

 三平峠越えの尾瀬道は紅葉の盛りだった。 IT関係の仕事に携わる30歳前後の青年ふたりと、3人パーティーによる、一泊山小屋泊まりの尾瀬行きだった。

 大清水から入った、10月10日は歩きはじめから雨が降ってきた。かえって紅葉と黄葉が洗い流されたように、艶やかな色合いとなった。丸太の組みした階段、どこまでもつづく木道には真新しい落ち葉が張り付いていた。

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鳳凰三山は新品の登山靴で、快適登山

 10月27日は午後は新橋で『エッセイ添削教室』の講師。二次会では受講生と酒を呑みながら、作品のフランクな合評を行う。それから帰宅、登山スタイルに着替え、小田編集長と待ち合わせる調布に向かう。

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シーズン終了間近、紅葉は今が見ごろ=秋の尾瀬

◎ 記事は肥田野正輝さん、写真は穂高健一と肥田野さん

PJニュース:シーズン終了間近、紅葉は今が見ごろ=秋の尾瀬(上)


◎ 記事と写真:肥田野正輝さん

PJニュース:シーズン終了間近、紅葉は今が見ごろ=秋の尾瀬(中)


◎ 記事と写真:肥田野正輝さん

PJニュース:シーズン終了間近、紅葉は今が見ごろ=秋の尾瀬(下)

穂高連峰(写真)

山の仲間が、穂高健一のために、穂高連峰の文と写真を提供してくれた。

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