「幕末藝州広島藩研究会」広報室だより

「幕末藝州広島藩研究会」広報室だより= RCC放送・徳川幕府瓦解のはじまり

 昨年(2020年)4月から、RCC(中国放送)ラジオ「一文字弥太郎のナチュラリスト」において、毎月・第2土曜日・9蒔05分から、穂高健一の「幕末・明治・大正荒波から学べ」というレギュラー放送されています。
 こんかいで14か月におよび、リスナーからの再生回数も上がり、人気番組になりつつあります。
 
 「幕末藝州広島藩研究会」広報室として、RCCラジオ番組の内容や、リスナーの反応とか、取り上げてあげていきます。(広報室・山澤直行)
 
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イラストを左クリックすると、《一文字弥太郎の週末ナチュラリスト》に飛べます

《4月10日の放送:265年間もつづいた徳川幕府が、滅亡となった原因とはなにか? 》

◎一文字弥太郎から、穂高健一に問う。

 「徳川幕府が滅亡した最大原因の一つが第一次長州戦争としていますが、その理由はなんですか?」(一般に、第二次長州戦争の幕府敗北をあげている)

 「それと、広島藩はこの第一次長州戦争にどのようにかかわっていますか?」

☆「穂高健一の語り」

 総督・徳川慶勝(よしかつ)、参謀・西郷隆盛が、孝明天皇から命じられた朝敵・長州藩を討つ、そのための30藩・約15万の兵だった。だが、参謀・西郷隆盛が慶勝に進言し、無責任にも、毛利敬親・広封の父子の処分「長州処分」をまったくせず、全軍の総引き揚げをしてしまった。
 慶勝(よしかつ)、隆盛ともに、過激攘夷派であり、安政の大獄で失脚している。おなじく長州藩も過激攘夷派で、本気で、討つつもりはなかった。むしろ、幕府軍を追い払う形になるった。
 これが2度目の長州戦争・再討となり、幕府にとって重圧になり、瓦解の最大要因となりました。

 一文字・穂高のやり取り、ラジオで聴く:徳川幕府瓦解への道を検証・第一次長州戦争


《5月11日の放送:第二次長州戦争、大政奉還、新政樹立へと進む》


◎ 一文字弥太郎から、穂高健一に問う。

 「第一次長州戦争が未解決。さらに、薩長同盟による第二次長州戦争の幕府敗北となった。広島藩が主導して薩長芸軍事同盟ができて、徳川政権の瓦解になった。広島藩は主導しながらも、なぜ、明治政府の重要ポストにつかなかったのか? 」

☆「穂高健一の語り」
 第一次の参謀の西郷が、幕府に大恥をかかせた。尾張藩の元藩主・徳川慶勝裏で唆(そそのか)し、総引き揚げさせた。第二次長州征討で、『長州を討ったあと、西郷の薩摩も討て』と江戸・幕閣(小栗上野助)から指示が出た。
 薩摩藩(西郷)は、幕府ににらまれてしまい、一転して長州と手をむすばざるを得なかった。木戸孝允は薩摩逆境を知っていた。『ならば、長州が朝敵から解除るように、尽力してくれ』と同盟に応じた。従来の司馬史観と違い、薩摩側から長州に近づいたものである。

 広島藩は、西洋列強が日本列島を取り囲んでいる、薩長を巻きこんだ大規模な戦争をやっている時ではない。このさい、徳川幕府には政権を朝廷に返上させようと、薩長芸軍事同盟による大政奉還へと進んで成功した。王政復古の大号令が出たあと、広島藩は薩長や佐賀藩のように、個人プレイができなかった。

 一文字・穂高のやり取り、ラジオで聴く。徳川幕府瓦解への道を検証・第二次長州戦争

《リスナーの声』

 一文字さん、岡さんお早うございます穂高先生のお話、生でお聞きしました。
 我が福山藩も、第二次長州征伐に行きました。益田の石州口で戦ったんですが、かの大村益次郎にコテンパンにやられました。その痕跡が、お寺の柱の弾痕に残っていました。そのお寺の名前は、忘れてしまいましたが、資料を探せば分かります。

 そこで戦死した13名の位牌を、今でも祀ってくださってます。

 福山藩の陣を張っていたお寺なのでしょうかあ、やっぱり戦争がここであったのだなあ、と実感した次第です。
 福山の人はすっかり忘れているのに…。ありがたいお寺さんです。南無阿弥陀合掌

 来月もまた、よろしくお願いいたします。

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「幕末藝州広島藩研究会」広報室だより= 中国新聞・書評「紅紫の館」

 穂高健一著『紅紫の館」がこの5月9日の中国新聞の書評欄に掲載されました。タイトルは「幕末からみた戊辰戦争とは」です。記者は、城戸良彰さんです。

 現在、NHKの大河ドラマでは、渋沢栄一を主人公として「青天を衝け」が放映されています。
 渋沢は、深谷(現・埼玉県)の農家の出身です。そして、尊王攘夷から、一転し一ツ橋家に入り、めきめきと急上昇して、日本の資本主義の父と言われるまでになりました。

 これまで、幕末の大河ドラマでは薩長の視線から描かれていました。德川側(江戸・東京)はいつも倒される側であり、幕末史の主役ではなかった。それが徳川側からみた幕末史です。

 同様に、穂高健一著「紅紫の館」の主人公は、現在の東京都足立区の郷士・日比谷健次郎を主役にして描いています。
 渋沢と同様に、德川の目線です。新しい角度の幕末歴史小説です。

 今後、この徳川からみた史観が傾向になる予兆すら感じます。    
                                広報室・山澤直行