ウクライナ侵攻で、バレてしまった幕末史の大嘘= 明治のプロパガンダ (上)
歴史は自国の都合だけでうごかない。かならず世界情勢および隣国との関係で政治・経済・文化は連動して推移していく。
2022年のロシア(プーチン大統領下で)、ウクライナ侵略がなされた。全世界が驚愕し、世界中の人々が、この先どうなるのか、と案じた。
ある人は戦略核が使用されるのではないか。あるいは第3次世界大戦にまで拡大するのではないか。ロシア・ウクライナの小麦を中心とした穀物輸出の大幅に減り、アフリカなど食糧飢饉になるのではないか。あるいは餓死の悲惨な状況に陥ってしまうのではないか。
日本においても、ウクライナ侵略に触発されて、中国が「一つの中国を掲げ、台湾に侵攻し、日本も、その戦争にまきこ乗れるのではないか」と案じた人たちがとてつもなく多い。
中国・台湾が戦争になれば、米軍の出動が沖縄からになる。中国は敵基地攻撃で沖縄を攻撃する。日米安保は軍事同盟だから、あるていどの覚悟が必要だ。
沖縄を守るために、今の自衛隊員だけで日本防衛ができるのか。日本の成人男子は戦闘要員として与しないと、またたくまに兵員不足で惨敗するだろう。
これはGNPの軍事予算比の問題でなく、「60歳まで徴兵制で、日々の厳しい野戦軍事訓練で、戦場らおもむいては命を賭せますか」という、あなたへの問いかけになっている。
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このようにヨーロッパ大陸のロシア・ウクライナの2カ国の戦争が、またたく間にアジアに波及し、日本への影響、庶民の暮らしに跳ね返ってくる。むろんきょう現在も石油や食糧の不足から、物価は高騰し、日常生活にまで直結して影響している。
『歴史は自国の都合だけでうごかない』という格言が、2022年2月のロシアウクライナ侵攻で、得られた実感である。
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明治以降に編纂された幕末史が、いかに大嘘だったかと、白日の下に晒されている。政府や学者や歴史作家は、裏を返せば、いかに嘘の幕末史で国民をだましてきたと、それが実証された。
さかのぼると約170年前、現在のロシア・ウクライナ侵攻とまったく同じことがヨーロッパで起きたのだ。それが1853年の世界史でも最大級に有名なクリミア戦争である。
「野戦のナイチンゲールが活躍で有名な戦争ですよ」
といえば、ああ、なんとなく解る、という方も多いだろう。
それほど有名な戦争である。
【つづく】