心は翼 連載⑥ (014 後楽園)
更新日:2008年09月20日
【前回までの作品】
心は翼① 090新宿
【今回の作品:】
心は翼⑥ 014後楽園
井伊佳元は、旧古河庭園で鴫野(しぎの)佐和子(さわこ)と別れてから、八ヶ岳にとんぼ返りだった。かれの車は首都高に入り、中央高速道の須玉(すたま)で降りると、国道141号線に面したコンビニに立ち寄った。
井伊は手際よく、おにぎりや乾(かわ)き物を調達してから、急ぎ松原湖の方角にむかった。
できれば日没まえに、松沢ロッジ(標高2240m)に入りたい。
「いまはまだ、この場所だ。かなり強行軍だ」
赤岳(あかだけ)の雪の山容が右手に迫ってくる。清里(きよさと)の手前ではJR小海線と交差し、そのさき野辺山(のべやま)の最高地点を過ぎた。
突っ走るかれは、稲子(いなご)登山口(標高1240m)から本沢ロッジまで、読みにくい積雪期(せきせつき)の所要時間を推(お)し量(はか)っていた。
だれかが登ったトレース(雪道)が残っていれば、登攀(とうはん)のスピードは上げられる。踏(ふ)み跡がまったくない深雪(しんせつ)となると、松沢ロッジには真夜中か、明朝の到着になるだろう。
全文は心は翼⑥ 014後楽園こちら左クリック。(印刷による読書がお勧め)
写真モデル 森川詩子さん
詩集『受容 』 小林陽子さん(詩人)
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