TOKYO美人と、東京100ストーリー

婚約者は刑事 ①  5回連載(004 世田谷・岡本)

 井伊佳元(いい よしもと)が豪邸の表札を見ていた。門柱の上には、春の陽ざしをあびる三毛猫が横たわる。こちらをバカにしたように、大きな欠伸(あくび)をした。

 かれは腹立たしくなった。怒りはその猫ばかりでなく、布施(ふせ)和香奈(わかな)にもむけられていた。井伊はもう2時間も、彼女の住まいを探しつづけているのだ。

 世田谷・岡本一丁目は豪邸がつづく、高級住宅地だった。まわりの庭木からは、多種の野鳥のさえずりが聞こえてくる。ひときわ閑静なところだ。
 高級マンションのほとんどが、オートロック式の玄関で、一歩もなかに入れない。外部からだと、住人の名まえすらも確認できない。布施和香奈の住まいを探しあぐねる井伊は、だんだん腹立つ自分を知った。

全文(004 世田谷・岡本)はこちらを左クリック。(印刷による読書がお勧め)


写真協力・モデル:写真協力・奈良美和さん(コーチ/コミュニケーションアドバイザー)
【本文とは、まったく関係ありません】

 発行・著作権:穂高健一。無断転載およびリンク厳禁。

「TOKYO美人と、東京100ストーリー」トップへ戻る