A025-カメラマン

第12回さつき会 (下) 写真で観る情と愛と心

 尾上五月さんには、大勢のフアンがいる

 彼女にはつねに感謝の気持ちがあるからだ

 だから、スタッフも一流の方々が集まり、さつき会の舞台を支えている


 お祭りマンボで、快活な舞台

 観るひとも、心がうきうきしてくる

  きりっとした男ぷりの良さ

  目でモノを言う

  相手はだれだろう


 男と女は、情と愛で結びつく。

 そして、いつしか別離というかなしみに陥る

 
 出逢いがしらに、心がうずくわ

 でもね、女から声をかけにくいの

 私を意識して、見つめてちょうだい

 


 ちょいと、寄り道していこうかしら

 どこへ?

 あら、いつものところよ

 


 小首をかしげる動作には、優しさがあった

 つとめて何気なさそうにしているが、女らしさがあった

 人知れず、そっと心を折り曲げているのかもしれない


 妾宅の女は縁側で崩した姿で、肩越しに見つめている

 年若い学生でも立ち止まってしまう、色っぽい女だった。
 
 彼は生垣越しに、その姿態に心を奪われていた


 明治・大正時代の文学作品ならば、こんな書き出しかな 


  舞台は最終の演目になってきた
 
  大和楽「うちわ売り」

 尾上五月さんは宝塚歌劇団を退団した後、キャスター、レポーターとして、フジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京ほか、多くのメディアに出演している


 1991年から、尾上菊保さんに師事している。

 各舞踊会に多数出演し、尾上流師範として、1999年には舞踊教室「さつき会」を設立し、邦舞の普及・継承に尽力している。

 「日本舞踊の世界にとどまらず、常にエンターテイナーであり続けたい。今後とも、よろしく、ご支援ください」
 
 尾上五月さんは、来年も、と挨拶する

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