A025-カメラマン

色彩豊かな芝桜が存分に楽しめる丘陵=秩父・羊山公園

 五月連休に入った。この季節には多種多様な花の名所が多い。

 西武線・横瀬駅から15分で、羊山(ひつじやま)公園に出むいてみた。ここには9種類・40万本以上の花のじゅうたんができている。

 遠方には、20代で、何度か登った武甲山が屹立(きつりつ)している。

 
 都心からのデート・スポットだから、若いカップルが多い。

 むろん、中高年も大勢いるけれど。


 

 丘陵(きゅうりょう)の一面が花でデザインされている。

 秩父夜祭は有名だ。その笠鉾(かさほこ)、囃(はやし)し手の襦袢(じゅばん)を催しているらしい。


 スマートフォンに自撮り棒(じどりぼう)を取付けて、若者どうしは自分撮りを行う。構図などはどうなんだろう?

 「シャッター」を押してください。こうした言葉がだんだん少なくなっていくのだろうか。
 
 

 同公園の一角には、チューリップの花壇があった。

 芝桜とは違った、華やかさがある。

 思いのほか人気があった。

  少子化の時代だろうか、街なかで「こいのぼり」を見かけることは数少ない。

  マンションのベランダで、玩具のような小ぶりを見かけるけれど……。

  秩父の空に、雄大な姿で泳ぐ「こいのぼり」は、子どもの日らしい。

  端午(たんご)の節句。この言葉をつかう機会も少なくなったものだ。 


 初夏の芝桜の丘を歩けば、汗ばむ。喉が乾いてくる。

 「秩父路の特産市」で、アイスクリームを買う人が多い。

 「道の駅ちちぶ」の39社(店)が出店している。飲食、お菓子、農産物、おみやげなどが販売されている。


 秩父は山に囲まれた盆地だ。
 
 山菜やソバなどが名物だ。

 秩父駅に下山して、そばを食べよう。

 駅前の蕎麦屋のメニューには「秩父錦 甕口酒 本醸造 しぼりたて生原酒」の表示があった。

 「なんって読むんですか」

 こんな漢字も知らないのか、という顔で「かめくち酒」とそっけなく答えが返ってきた。

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