A025-カメラマン

ある1日「出会った人、声をかけた人、通りすがりの人」=写真で散策

 昔は暴走族の頭だった。いまはサンショウウオの研究者です。

 風格は消えないものだな。



 母親に取材していたら、「子どもの写真を撮ってください」と言われた。

 わが子はかわいいんだな。実際に可愛い子だった。

 インタビューしていたら、猿がキスをする。

 「この子は焼きもちやきなんです。人間にも嫉妬するんです」

 人間も、類人猿だしな、と思ってしまった。



 女性の取材に応える、祭りの頭だ。

 「わっしょい」「セイヤー」の違いを語っていた。

 

 神妙に礼拝する人。願いごとは何か。

 「われは他力本願ではない。あくまでも、神を崇拝するものなり」


 手作りの神輿を担ぐ少年。

 こうした独創性、発想力はきっと将来は役立つだろうな。

 なにかと「いまの若い者は」という中高年にこそ、知らしめたいな。


 「勇気ある人だな」と感心させられた。

 なかなか初対面で言えないものだ。

 こちらが胸のリボンを見て、単に取材しただけなのに、

 「私は公職選挙法の違反に問われてしまい、区長の座を追われました」と話す。

 一度は数十万人の首長になった人だ。

 手古舞(てこまい)の女子高生です。


 子育て第一の父親は大変だな。

 

 若者というか、20-30代の担ぎ手が多いので、目を惹いた神輿だった。

 親子でえがおでカメラに写る。両親はVサイン、子どもは人差し指。

 それが面白いな、と思った。


 最近は何かと子どもの写真は警戒される。

「見知らぬ人間は敵意の目で見させる・教える」そんな親が目立つ。


 こちらの母親は、「みんな、しっかり撮ってもらうのよ」と顔を振り向かせていた。

 この女性こそ、子どもに「人間の信頼」という大切なものを教えられる人だと思った。 

 沈思黙考の少女かな。その実、明るいかも。



 若き女性は、後姿でも、青春そのものだ。


               撮影:9月16日、10時~16時、東京都・下町にて

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