A025-カメラマン

しだれ桜の大名庭園・小石川後楽園(水戸さまのお屋敷)=東京

小石川後楽園はかつての水戸屋敷です。
水戸黄門でおなじみの、德川御三家の一つ。

大都会・文京区のど真中に位置しています。
地価にすれば、どれくらいになるのか、想像もつきません。


                              【撮影日:2012年4月3日】


しだれ桜は優雅な平安時代を想い起させます。

女性にはとても似合う桜です。


水仙から桜にバトンタッチです。

岡山市にも、『後楽園』があります。

東京の方は、「小石川後楽園」として区分けしています。


しだれ桜は優雅、優美の世界です。

俳句や短歌を読む人には、とても良い風雅な庭園です。

団体さんが多い、ソメイヨシノ桜の喧騒とした賑わい。それとは違います。

1人か、もしくは2人連れで訪ねて、心静かなひと時を過ごすのが最適です。

築山泉水回遊式の名池で、国の特別史跡になっています。


訪ねる人は自分発見の散策などもできます。


3.11の大地震の影響で、庭園内はあちらこちらで工事がなされています。

完成するまで、池の周りは約半分ぐらいの散策ルートに限定されています。

それでも、見応えがあります。

名園の一角には、茅葺の建物があります。

かつては休憩もできましたが、いまは立ち入れません。

外観をみるだけでも、いにしえの風情があります。

この茅葺は桜よりも、松が似合う。そんな想いで観ていました。

学名でいえば、バラ科、サクラ属、しだれ桜です。

品種まで問えば、数多いそうです。

風情を楽しむ人には「しだれ桜」という名だけで、十分でしょう。

「後楽園」の語源は中国の書物「岳陽楼記」から「天下の憂いに先じて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」からです。

現代社会は正反対ですね。


大名庭園の外周の塀伝いに歩けば、江戸時代の德川家の威厳が読み取れます。

德川水戸家は学問に精通したところ。「水戸学」と称し、多くの逸材を出しています。

文京区は大学から幼稚園まで数多く、子育てに最適です。

ただ、家賃を考えると、おいそれとは住めないかもしれません。

『後楽園』といえば、駅名もあるし、野球場もあるし、大名庭園もあるし……。紛らわしい。

地下鉄・後楽園前にもどってくると、駅前花壇には色彩豊かな春の花が咲いていました。

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