A025-カメラマン

北アルプスの名峠「徳本峠」はなんて読むのでしょうか=写真集

北アルプスには、名高い峠がいくつかあります。佐々成政が真冬に越えた針ノ木峠、女工哀史で有名な野麦峠、松本から上高地に入る徳本峠などが有名です。


釜トンネルが開通前はこの徳本峠を利用していました。現在でも真冬に上高地に入る登山者には利用されています。(右の写真は同峠からの眺望)
穂高連峰の展望のよさは抜群です。

    
日本山岳会・上高地山荘(上高地山岳研究所)は、1961(昭和36)年に松本営林署から、山岳研究、健全登山指導、自然保護活動を目的に借り受けたものです。(上)

穂高連峰の稜線がすっぽり雲に覆われています。見るからに、威厳がある山岳です。

雲が切れると、巨大な山容が現れます。朝から昼にかけて、雲の動きは早いものがあります。それは雲海が上昇するからです。

今回のリーダーは、上村信太郎さん(日本山岳会会員・フリーライター)です。10代から国内外の岩場を登り、海外の処女峰の登頂経験者です。
現在は「すにいかあ倶楽部」(東京・目黒区)の主幹です。

上高地から、巨木の原生林の道を登りはじめます。

道標はしっかりつけられています。悪天候や積雪期以外は、道に迷うことはないでしょう。

雲が切れると、透き通った青空が、北アルプスの景観の美しさを演出してくれます。


小さな沢は水場になりますが、足場は悪く、トラバースしていきます。

樹の根っこがゴロゴロと道をふさいでいます。慎重にも、慎重に、一歩ずつ足を進めていきます。


標高2000メートルが最も紅葉の盛りでした。ただ、徳本峠は2130メートルの鞍部だけに、風の吹き抜けが激しく、すぐさま全身の体温が奪われてしまいました。昼食は風を避けた場所でなければ、とてもムリでした。


 真向かいの屹立した明神岳が、人間を寄せ付けないほど凄さ、厳しさをみせつけます。前穂高から明神岳へのルートはありません。一般登山者はムリで、岩登り経験者しか山頂に経つことはできない山岳です。



徳本峠小屋の窓に、山岳案内板が張られていました。
「徳本峠」がローマ字で記されています。それが回答です


        
 帰路は山の話題が出たり、黙々と歩いたりです。先頭を歩く武部さんは、月に2度は山に登られているそうです。
 次は山梨県・大月市に近い山ですよ、と語っていました。


 明神小屋に着くと、もう登山が終わった気分です。
「記念写真でも撮りますか」と一枚はかしこまった顔で。


写真のうえで、左クリックすれば、拡大されます

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