A045-かつしかPPクラブ

≪東日本大震災≫ 10年間の思い  ④  郡山利行

8. 大災害から生まれた教訓は、将来の生命を守る貴重な財産。災害は忘れていた明日、あなたの身に起こるかもしれない


宮城県気仙沼市立小泉小学校にて≫ 

 同小学校の正門横に建てられた、【津波の教え】碑です。碑の左下の表示板には、次のように書かれています。

 未来の人々に 2011年3月11日午後2時46分、

 東日本大震災が起こり、大津波が太平洋沿岸に

 襲来した。気仙沼市小泉地区は大被害を受け、

 多くの命と家を失ってしまった。学んだことは、

 「地震があったら津波が来る」。ともかく上へ上へ
 と逃げること。「てんでんこに逃げよ」。

 その教えを伝えたい。
 

≪7月6日に宿泊した、南三陸温泉、ホテル観洋≫

 同ホテルは、大震災から7日目の2011年3月17日に、宿泊客全員のチェックアウトを完了させると同時に、家を流失したホテルのスタッフや関係者の、避難生活所になりました。また、多くのボランティア団体やスタッフが、ホテルを拠点として活動し始めました。
 同年5月5日から8月31日までは、南三陸町の地元被災者約600名の二次避難所となり、南三陸町地域での、被災地対応総合拠点の役割をも果たしました。
 夕日写真は、宿泊した日の、虹もかかった夕暮れです。この光景に、大震災で亡くなられた方達への冥福と、復興への期待を、素直に念じました。


【 8.あとがき 】


 写真は上が宮城県女川町、下が岩手県池田町です。

 巨大な津波の容赦のない力を、目の当たりにしました。三陸沿岸津波被災地の、典型的な光景でした。
 大震災発生の日から2年4ヶ月、復興に向けての被災跡地の整備が、行われていました。豊かな海に沿って生きていく人たちにとって、新しい歴史になるような、居住空間ができることを願いながらの、取材行動でした。


【追悼 犠牲になられた方に、お悔み申し上げます】


【関連情報】

 上記9冊は、2011年4月20日から、同年8月5日までに出版された、大型の東日本大震災の写真誌です。各出版社の特徴に基づき編集制作された本です。画像としての記録を自分の手元に置いて、時折眺めながら後世に残したいとの思いで、買い揃えました。本のページを開くと、10年前の現実が、目の前に広がります。

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