A045-かつしかPPクラブ

≪東日本大震災≫ 10年間の思い  ③ 郡山利行

≪岩手県大船渡市にて≫

 かつての大船渡駅 PCネット画像より
 JR大船渡線、大船渡駅があった駅前の、ユニットハウス軽食堂のお姉さんが、「それまでの駅は、交番も一緒になった建物だったの。それが駅前通りを100mほど流されて、国道45号線の交差点で止まったの。駅と交番が国道を塞いだって、皆で笑ったのよ」と、そして、近くの大船渡市商工会館や周りの建物には、流木が矢のように突き刺さって、針ネズミみたいでしたよと、ほがらかに語ってくれました。
  

≪岩手県釜石市の海岸にて≫

 小さな入り江の集落です。海沿いの家屋が、津波で無くなってしまった光景です。似たような状況が、沿岸地で数多く見られました。


≪岩手県下閉伊郡山田町にて≫

 アパートの2階まで津波被災した、海沿いの住宅地です。
 バラの花が、津波に負けず、この年も勢いよく咲いていました。


≪岩手県宮古市の南側神林港にて≫

 買い物帰りの高齢の女性が、「この堤防をね、2,3メートル超えて海が来たのよ。私の家はここからすぐ近くでね、1階がそれはそれは見事に柱だけ残って、すかすかになったわ」と、その後の避難所生活の事などをも含め、明るく語ってくれました。

              【つづく】

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