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【木星と土星、397年ぶり奇跡の大接近を目撃】 かつしかPPクラブ:郡山利行

 木星と土星の約400年ぶりの奇跡的な大接近を、この目で見ました。
 時は2020(令和2)年12月21日午後6時、場所は自宅から自転車で5分、東京都葛飾区南水元1丁目にある冨士神社の真横、中川左岸堤防上の遊歩道でした。

 日没後の約1時間半の夜に、二つの星は肉眼で大きな明るいひとつの星に見えました。

 このあたりの川幅は200メートルほどもある中川ですが、この日この時には、川の流れによる波がまったくなく、さらに無風であったことで、水面が鏡のようでした。
 その川面に、木星と土星がひとつになった光が反射して見えたのです。
 付近には誰もおらず、私ひとりだけが見ることができたうえ、奇跡の場面が撮れました。

 

 私の一眼レフカメラの300ミリズームレンズで、二つの星のアップ画像の撮影に挑戦してみました。ただ、三脚が小型であったこともあり、かすかな雰囲気だけの撮影結果に終わりました。

 PCネットのYouTubeなどでは、上記のような画像を見ることができます。
 公転軌道と速度がまったく異なる木星と土星とが、地球からみて大接近して見えるという、天体観測上まれな場面です。
 前回は397年前の西暦1623年でした。和暦は元和9年で、徳川家光が第3代将軍になった年です。
 次のこの大接近は60年後の2080年3月、その次は更にそこから337年後の2417年8月だそうです。

 2020年12月22日、前日とほぼ同じ時刻、この日の日没後の空は雲一つなく、無風ながら空気が澄んでいたので、昨夕と同じ場所に駆け付けました。
 持参したのは、カメラではなく、劇場鑑賞用の小さな双眼鏡でした。

 地球も星たちも動いているので、この日この時には中川対岸の足立区中川5丁目の、氷川神社境内にある大きな樹木に近い高さに見えました。
 中川の水面に星たちの光が映る角度ではありませんでした。
 一日前には土星が右上だったのが、この日は二つの星が横に並んでいました。

 双眼鏡を遊歩道の手すりの上に乗せて、可能な限り固定した状態での観察でした。
 そしてほんの一瞬、土星の輪が見えたような気がしたのです。

 そのことに感激して、あとはもう双眼鏡を固定することができなくなり、星たちへのさよならでした。しばらく肉眼で見て、73才の筆者はその場をあとにしました。

                          【了】

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