A045-かつしかPPクラブ

『せっぺとべ』400年続くお田植え祭り(下)=郡山利行

 鹿児島・日置市日吉町の泥にまみれて、豊作を願う、せっぺとべはさらに盛り上がってきた。

 お田植え祭りは、ことし(2014)年6月1日(日)に行われた  

 神社境内に作られた臨時の神田での 『せっぺとべ』は、祭りがまだ始まったばかりなのに、せっぺとべ衆の顔は「さあ、これからだ!」と輝いていた。


 神田でのせっぺとべが終る寸前、4人の若い衆が、最後の元気を振り絞って、見事に一緒に、ダイビングした。

 せっぺとべ衆は跳ね終ると、昔からやっているように、神田の横を流れている大川で、泥を洗い流した。 

 その爽快感を想像するだけで、身震いがする。

 神社へ帰る行列の、最後部。この時、時刻は正午だった。
 神社での祭典が午前9時半に始まってから、たった2時間半の、お田植え祭り「せっぺとべ」だった。


 祭りの本舞台。年に一度、この日だけ、多くの人が、祭りを見守る。

 見る人よりも、参加している人の方が多い、お祭りだった。

 小学5年生まで過ごした、筆者(66)の故郷のお祭りである。来年も、ふるさとの祭りに帰省しよう。

                                                     【了】  

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