A045-かつしかPPクラブ

写真で愉しむ、葛飾区のビッグな凧揚げ大会(下)=郡山利行

 凧の無料配布(限定250基)が行われた。今年の土曜日は小学校の登校日と重なったので、配布終了までに時間がかかった。

 それだけに、幼子たちには凧を手にすることができた。もらった子凧に絵をかく、幼児たち。それを見守る親たちの顔が優しい。


 

「まだ、まだ、凧があるよ」係員が子どもらに渡す凧は白地である。

 どんな絵を画くのかな。



 もらった子凧、持ってきた凧、河川敷の現地で作った凧など、快晴の穏やかな風に揚がった。

 「智恵子は東京に空がないといったが、葛飾には青空があった」という想いで、ゆっくり上空を仰ぐ。これも凧揚げ大会の妙味かな。

 午後は大人たちの部になった。

 新潟市南区白根の「白根凧合戦協会」の大凧が見られるぞ、と会場の期待度が増してくる。



 風向きが変わった。少し強めの南風になったので、プロの白根凧合戦協会の方々は、ほとんど走らず舞い上げてしまった。

「午前中、苦労していた中学生がかわいそうね」という声もあった。

 大凧は揚がるほどに、メイン会場上空で、ゆったりとした雰囲気で舞う。

12畳の大凧。24畳の大凧と、連続して揚がる。

見上げる観客はひたすら「すごいな」と感動・感激の声をあげていた。


 高い所から、葛飾区全体を眺めている、24畳大凧。

 今日ばかりは東京スカイツリーよりも、見応えがあった。
                                       【了】


                            写真・文 郡山利行

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