A045-かつしかPPクラブ

初夏のまえぶれ=宮田栄子

作者紹介=宮田栄子さん
       出身地は群馬県です。
       東京葛飾区には30年間、在住しています。
       趣味は陶芸です。

    2011年かつしか区民大学『私が伝える葛飾』(区民記者養成講座)を経て、
    かつしかPPクラブで、活動しています。
       
    「いまは葛飾大好き人間で、幅広くかつしかを紹介したいです」と語っています。
      

                  すべてがめざめ
                  はじける季節

                 ―はつなつ


               <想い

私はこの季節(春から初夏)が大好きです。といっても、「今が一番幸せ」と同じくらい私の口ぐせになっていて、木の葉散る秋も雪降る冬も好きです。

          大地がめざめる……。
          緑がひろがる……。
          やさしい色にかこまれて
          やっぱり、今が「いちばん」です。

                 初夏の風

              (風にそよぐ水元公園のこいのぼり)

           葛飾子どもまつり(4月22日)

          さまざまな出店のある中、ポニーは大人

          (馬と風と緑と……、一緒にはしる)


                 畑がめざめる

              (東水元の苗やさん待ちかねた客が後を絶たない)


(やっと暖かくなり、水元の区民農園も動き出した)


                       結実

              花が散ったと思う間もなく
              青い実がつく。
              これからむかえる梅雨はうっとうしいが
              そぼ降る雨の中、ひっそり育ってい<梅>


                  <さくらんぼ



               東水元5丁目

           (竹の子はぐんぐんと伸びて竹林の仲間入)



                (水元公園の麦畑

             子どもの頃、麦踏みをさせられた。
             寒風の中、兄や姉について麦を踏む。
             遠くも近くも山と谷。
             ころげだしたら谷まで落ちそうな段々畑。
             6月には黄金色の波が村中にゆれる。
             今、葛飾で麦畑が見られないのがさみしい。

         時はとどまらない。花が咲いて 散る様に
         時は限りがない。葉が出て 日に日に緑が深くなるように

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