【新規講座】広島藩からみた幕末史。そして現代。=広島テレビカルチャーセンター
広島テレビが広島駅新幹線口に、新社屋を建てました。その新社屋4階に『広島テレビカルチャーセンター」が開設されました。
講師・穂高健一による『広島藩からみた幕末史。そして現代。』が、本年(2018)9月より毎月1回、開講いたします。
講座の趣旨は、「歴史を知ることは現代を知ること」。倒幕・維新に大きな役割を果たした広島藩の活躍を知ってもらう、学んでもらうことです。
現代の立場(視点)から、江戸時代~明治・大正・昭和・平成と近現代史を学んでいきます。たとえば、「なぜ、原爆が広島に落とされたのですか」という疑問とむきあう。
パールハーバー(真珠湾攻撃)から、というだけでは、広島・原爆投下の真相や真実は解明されません。
ペリー来航、日米通商条約から、日米の関係は始まっています。幕末には尊王攘夷と叫びながら、なぜ明治政府は攘夷論を捨てて開国主義になったのでしょうか。
『戦争は景気が良くなる』
この考え方、富国強兵の政策の下で、日清、日露、シベリア出兵、第一次世界大戦、上海事変、満州事変、太平洋戦争と10年に一度は戦争する国家になった。
とくに満州事変からは、国家統制、国体の軍事色が強くなり、欧米からは大反発をうけてしまった。
東京が第一軍都、鈴鹿山脈で割り、広島が第2軍都となった。つまり、東京と広島が戦争を推進する強烈な都市になった。
米国の空軍アーノルド将軍は、昭和20年3月10日に東京大空襲、8月6日に広島と、2つの軍都の壊滅作戦を立てた。そして、実行に移した。(長崎原爆は強力なプルトニウム239の威力を確かめる目的が強かった。小倉から長崎へと、当日の天候で投下場所が移った)
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戦後の日本は、「もう戦争は嫌だ」という国民の真の願いになった。所得倍増政策から、高度経済成長を果たし、アジアで唯一選ばれたサミット加盟国になった。日本人は「戦争をしなくても豊かになれる」という自信につながった。
戦後73年の平和社会を築いた価値観と自信からみれば、
「薩長中心の明治政府からの富国強兵策は、正しかったのか」
「ほんとうに欧米列強による植民地になる危機が、日本にあったのか」
「明治から77年間、10年に一度は戦争する国家をだれが作ったのか」
と、従来から鵜呑(うの)みにされてきた官制の幕末・維新史にたいして疑問がむけられはじめた。
つまり、「あのような戦争国家に逆戻りは嫌だ」という視点からも、薩長賛美の歴史から脱却する時代に入ってきたのです。
こうした近現代の歴史の流れを通して、現代を知り、将来を見通す。それらを学ぶ講座です。
【講座・日程】
9月19(水) 16:30~18:00
なぜ、江戸時代の広島藩が歴史から消されたか。
10月10日(水)15:30~17:00
藩校・学問所出身者が神機隊を発足させる。
11月7日(水) 16:30~18:00
芸州・浅野家が主導した徳川幕府の倒幕であった。
12月12日(水) 15:30~17:00
藝薩長の3藩による倒幕挙兵が、慶応3年に御手洗から進発された。
全4回 : 10,800円(税込)
【申し込み先】
☎ 082-567-8676
〒732-8575
広島市東区二葉の里3-5-4 広テレビル9回