A020-小説家

卒業生の熱意で、かつしかPPクラブが発足

 かつしか区民大学が10年度から正式に開校した(主催:葛飾区教育委員会)。数多くの講座、講演のカリキュラムが組まれている。すべて単位制である。

「私が伝えるかつしか」はその一つ。文章と写真の技術を磨き、小冊子の作り方を学び、それを媒体にして「葛飾を発信する」、「葛飾をより知ってもらう」という勉学の講座である。春から秋にかけて延べ8回の講座をもって終了した。

受講生の全員がみずから小冊子を制作できるようになった。記事と写真の基本的なことを身につけたことから、PCの知識さえあれば、ネットでもビジュアルな情報が流せる。今後は葛飾ミニ記者として、大いなる活動が期待される。

 第1回卒業生の有志が今後とも「写真と文章の技量を磨きたい」という熱意から、自主グループの立ち上げに尽力してきた。同教育委員会・生涯学習課の支援もあり、12月16日に、「かつしかPPクラブ」(浦沢誠会長)を立ち上げた。登録メンバーは12人。総会が行われて、会則も定まった。

 P=ペン(記事) P=フォト(写真)

 講師として、私が迎え入れられた。そのうえで、第1回研究会の日程が2月中旬と決められた。

 同日は事前連絡で、自主研究の作品が持ち寄られていた。卒業作品に比べると、実力は一段と増し、一つひとつに目を見張った。

 タイトルをランダムに拾うと「河川敷点描」、「アート三昧な日々」、「いつも陽に当たりたい」、「中川堤お化け銀杏」、「もみじ狩りと散歩」、「新金線(貨物線)ぶらり旅」、「水元公園 晩秋景色」、「酉の市」など、幅広い領域とテーマとなっている。全員でそれを回し読みした。(後日、私が添削して返却する)。

 生涯学習課の2人の担当者は、「ここまで素晴らしい作品が生まれると、担当として冥利です」と感銘されていた。

 メンバーは異口同音に「写真の撮り方一つにおいても、従来とまったく違ってきました」「周りから、写真がちがうね、と評価されています」と話す。
 新聞の写真も、撮影する側の視点から見るようになったと語る。生甲斐の一つになった、という言葉も聞かれた。

 同クラブとしては普段の生活のなかで題材をもとめて町を歩く。年4回(葛飾の春夏秋冬)は研究発表会を開くことで当座の決定をみた。

 

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