A020-小説家

松本幸四郎さん、藤間紀子さんに、インタビュー=日本PEN・メルマガ 

 日本ペンクラブ・7月例会が14日、東京會舘(東京・千代田区)で、開催された。今回の講演は、2月の世界フォーラム『災害と文化』で、活躍した神田松鯉(しょうり)さんの講談だった。三遊亭円朝作『怪談・乳房榎(えのき)』だった。

 ふだん講談は生で聞く機会がないだけに、興味深いものがあった。講談師はドスの利いた声、高温、低音と領域が広い。じっくり見ていると、顔の表情が実に変化に富んでいた。

 講談師の語ることだから、真贋は定かでないが、現在、全国に落語家は500人くらい、(東京・350人、上方・150人)、浪曲は200人くらい。講談師は東京で47人いるという。

「これは、どこかで聞いたことがある人数」と神田松鯉が語る。四十七士の赤穂浪士の数と同じ。「実に不思議な縁、こんな少ない人数の商売はめずらしい」という。都道府県が47だから、知事の数とおなじだともいう。

 講談のあと、新入会員が紹介された。神田松鯉さんも、今回が正式な入会だった。愛川欽也さん、松本幸四郎さん、妻の藤間紀子さんなど10人が壇上で、それぞれ紹介された。代表して挨拶に立ったのが、松本幸四郎だった。

 阿刀田高会長の挨拶、乾杯の音頭は浅田次郎さんだった。

 広報委員会の鈴木康之副委員長(編集)と、ビールを飲みながら、シンポジューム『言論がアブナイ!』の原稿のまとめ方を打合せしていた。高橋千劔破委員長がそばにきて、松本幸四郎さん夫妻にインタビュー記事(メルマガ)を書いてほしい、と言われた。取材を申し入れた。15分間ほど快く応じてくれた。

『小学校、中学校の頃は、学校の行き帰り、岩波文庫を毎日読んでいました。古くなったそれらが本箱にずらっと並んでいます』と語った。松本幸四郎は若くして文学に通じていた、と感心させられた。
「文学の行間」と、「歌舞伎の間」の重要性は実に興味深い話しだった。


 藤間紀子さんには、どのような文学を目指すか、と訊いた。

 編集の鈴木さんが、「これは早く記事として上げて」という要請があったので、数日中に、同クラブ・メルマガに入稿する予定だ。

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