A020-小説家

世界P.E.N.フォーラム「災害と文化」の打上げパーティー

 日本ペンクラブ主催の世界P.E.N.フォーラム「災害と文化」が実施されて、約二ヵ月が経つ。 実行委員会委員長だった、阿刀田高会長、吉岡 忍委員長の呼びかけで、08年4月18日(金)に、打上げパーティーがおこなわれた。場所は如水会館(千代田区一ツ橋)。


  17:00~18:30は中国の莫言さん 「秋の水」の記録DVDの上映だった。完成度の高い作品に仕上がっていた。参加者からは、NHKが撮影・編集したもの、と当初受け止められていた。しかし、ペン・メンバーによるものだった。

  18:30~20:30は懇親パーティーだった。作家の出演者、演出者(音楽家、画家ほか)、スタッフが一堂に集まった。約40人ほどだった。

 阿刀田高会長は「計画をたてた時はどうなるか? と思っていました。想像以上の大成功でした。よかったな、といまはしみじみ思います。2年後の国際ペンが東京にほぼ決まるでしょう。今回の経験が役立つだろう、と考えています」と挨拶した。
 
 浅田次郎さんは、鑑賞したばかりのDVDを賞賛してから、「私には経験なく、皆さんに任せぱし。いい経験になった」と述べてから、乾杯した。

 吉岡忍さんは「イヤ、面白かったね。何千万円使って、みんなが楽しく遊んだと思えば、こんな楽しい遊びはなかったね」とジョークを飛ばした。「ペンクラブは活字が中心の世界。他に音楽、芝居、絵画などの世界がある。それらを一緒にできるないか、という思惑が前々からありました。今回の世界フォーラムで、それらを結び付けてみた。楽しかったですね」と述べた。


 高橋千劔破さんの司会で、舞台美術の朝倉摂さん(写真)、コカリナ奏者の黒坂黒太郎さん、事務局長の吉澤一成さん、音楽家の森みどりさん、小説家・出久根達郎さん、高田宏さん、さらなる出席者が次々に紹介された。
 
 

 二次会は銀座六丁目のバー『ながしま』だった。深夜まで飲んだ。誰もが仲間意識で、屈託なくしゃべりあった。吉岡忍さんの20代のアメリカ放浪は楽しい話だった。高橋千劔破さん、メルマガ編集の鈴木さん、トランペット奏者の肥田野さんなどとも語り合った。

 
 好きな人はカラオケで歌っていた。講談師の神田松鯉さんの美声は、さすが芸人だと感銘した。集英社の編集部・伊藤木綿子さん(写真)は、新井満さん作曲「この街に生まれて」を歌う。

 彼女も良い声で、曲に似合っていた。
「伊藤木綿子さんは、内田康夫さんが実名で、小説に使ったのよ」と作家仲間の裏話が飛び゛たしていた。

 翌日には、その中の一人から「連れられて、もう1軒行って、それから、3人で八重洲口のサウナに泊まりました。ずいぶん酔っぱらいました」というメールをもらった。

 2年後の国際ペン・東京大会が本決まりになれば、これらのメンバーが中核になることは間違いないだろう。

「小説家」トップへ戻る