小説家

第3回目のエッセイ添削教室の講義・予定

 世に発表しても、読み応えのあるエッセイは、『読み手に興味を与える書き方」に徹すること。提出作品(9作品)を引用しながら、基本的なコツと秘策とをレクチャーする予定にしている。

    手順Ⅰ・ステップ・アップ(基本編)

①モチーフ
 こんなものが書いてみたいな(素材の見つけ方)。日常生活のひとコマ、旅行の感動、夫婦の些細なけんか、腹立たしい近隣のゴミを出すオヤジ、心神耗弱の動物……。素朴な内容でも、書き方ひとつで、立派な作品になる。

②結末の一行を考える。
 作者が最も言いたいものを結末にもってきます。作品の勝負どころ。読者が最も印象に残るのが、最後の一行だ。書く前に、頭のなかで、くり返し考える。結末が決まってから書く。これがコツ。

③テーマを絞り込む
  一言で言えるもの。あまり常識的でないもの。この二つがコツ。普通の考えとは違う、ひねる、非常識な見解などはインパクトが強くなる。『ウオーキングは心身に害だ』。こうした逆説的なテーマなどは、読者をひきつける効果がある。

④登場人物を決める
  作品が対象とする読者層で決める。若い人に読んでもらいたかったならば、「孫」の話はさける。年寄り向けならば、「孫」の話題は共感を呼ぶ。

⑤構成(ストーリ)を組み立てる。
  提出作品から、実例で話す。

⑥大雑把に、やや多めに書いてみる。
  途中で立ち止まらず、荒くても最後の一行まで書き切ること。重要なことである。

  手順のⅡ・作品の巧い仕上げ方(応用編)
     エッセイの仕上げ方、磨き方の秘策です。


① 書き出しは、原則として、最初の数行は切り捨てる。(コツ)
   提出作品から、実例で示す。    

② 結末に関係しない人物は、ばさっと切って棄てる。

③ 同意語を上手に使う。(変化が作品に奥行きと深みが出てくる)
   夕暮れ、夕映え、夕焼け雲、茜色の空と同じ内容はことばを変えてみる。

④ センテンスに長短をつけて、リズムをつける。
   平均四三字以内で。
 
⑤ 徹底した省略
  一文字でも減らす。

⑥ 結末と巻頭を入れ替えてみて、どちらが良いか判断する。  

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