A030-登山家

山頂に宝篋印塔(ほうきょういんとう)が建つ宝篋山=武部実

2022年 3月20日(日) 晴れ
参加メンバー:L上村信太郎、武部実、他11人
コース:土浦駅からバスで宝篋山入口バス停~極楽寺コース~宝篋山~小田城コース~     宝篋山入口バス停

上村 ①.jpg
 
 茨城県を代表する山といえば、誰もが筑波山と答えるだろう。
 その筑波山の南方に位置するのが宝篋山だ。20年位前から、地元のNPO法人らが登山道を整備して人気ハイキングコースになったということだ。

 土浦駅に集合し9:25発の筑波山口行のバスに乗車し、目的地までの料金は640円、しかし土休日に限ってIC系カードを提示すると710円の一日乗車券になる。覚えていてほしい。
 宝篋山入口バス停から5分で小田休憩所があり、ここで一旦トイレ休憩。10:35に出発。登りは極楽寺コース。舗装された林道からは真正面に宝篋山の山頂の電波塔が眺められる。歩くこと15分、今が見ごろとばかりの真っ白な花を咲かせていたコブシが2本と、道路をはさんで緋寒桜が対照的に真っ赤な花を咲かせていて、とても綺麗だった。

 ドングリが一面に落ちている山道を過ぎ、ちょっとした岩場をぬけると、白滝等の小さな滝がいくつか続く。純平歩道との分岐を過ぎると、富士岩の表示板がある。ここから富士山が眺められるのかと思ったら、円錐形の岩が富士山に似ているからのようだ。宝篋城の空堀跡を過ぎれば電波塔が2棟設置されているところが山頂だ。

 12:13標高461mの山頂に着いた。正面に宝篋山の表示板があり後ろには、この山の名前にもなった2.5mもの高さがある、石造りの立派な宝篋印塔が鎮座してあった。
 説明板には「山頂より見渡せる所に棲むすべての生類を極楽浄土へ導く威力をもった石塔です」とある。この見晴らしのいい場所からは相当数の人が該当する、ありがたい仏塔なのだ。

 山頂には大勢のハイカーが来ていたが、人気の理由がうなずける。筑波山の半分の標高で、これだけ展望のいい山はなかなか無い。北方には筑波山や雪をかぶった男体山、西方には富士山そしてスカイツリーまでも、そして南方は霞ケ浦と、眺望に納得の山頂だ。

 13:15に下山を開始する。小田城コースで下る。下浅間神社、幸福の門(狭い岩を潜り抜けること?)を過ぎて、要害展望所で一服。はるか先に牛久大仏がうっすらと眺められた。14:50に小田休憩所に着く。

「天気に恵まれ、眺望の素晴らしい山に登れて最高の一日であった」と参加者一同思っていること間違いなしだ。

 (ハイキングサークル「すにいかあ俱楽部」会報№269から転載)

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