A030-登山家

北アルプスの名峰・奥穂岳に登る(下)=屏風岩、梓川、上高地

上高地から見る、穂高連峰は日本でも有数の美しい景色です。奥穂高岳に登頂しただけに、その感慨はいつまでも心に残ります。


屏風岩の大岩壁は、標高差が約1000メートルです。井上靖の名作『氷壁』の舞台になったところです。

2日前は台風の通過で、まったく見えなかった。それだけに何度も、何度も、横目で見ながら、横尾へと向かいます。



明神岳はとても厳しい岩壁です。梓川の河岸から眺めたり、撮影するにはとても良い山岳です。



穂高から下山してきた開放感から、戯れにロープを登る。まだ体力は存分に乗っているぞ、とさらに高くチャレンジ。

木道を行く、尾瀬に似た雰囲気です。上高地は近い。早く温泉に入って汗を流したい、と疲れきった足も、快く前に出ます。


明神池の澄んだ水は、心が洗われるようです。水底は浅く、鏡のようで、まさに名水です。
ロマンチックな小説の舞台としては、申し分ないところです。


新村橋から、梓川の右岸に渡り、静かな散策道はどこまでも続いています。左岸と比べると、うそのように登山者は数えるていどです。ウォーキングの人とも出会いますが、それでもわずかな人です。

下山の余裕から、美観をカメラに収める時間もたっぷりです。
 


穂高の神々が支配する、神聖な池です。


穂高神社の年に一度の神事に使う、神様です。鶏をかたどったようでもあり、高所の鳥なんでしょうね。神主が乗る小舟の舳先に飾ります。

下山してきて、穂高神社に無事の登山を報告する、真摯な方たちです。

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