A030-登山家

北アルプスの名峰・燕岳に、写真登山しよう=山頂へ(上)

 PJニュースの小田編集長と2人して、夜行日帰りで燕岳(2762m)に登った。10月半ばともなれば、山岳はもはや晩秋。山麓は紅葉、山頂付近は冬支度だった。

 山登りが苦手な人が多い。写真ならば、楽々と、山々の美観を愉しめるもの。
 読者の「写真登山」を意識したうえで、山の表情を切り取ってきました。セレクトした、20枚の写真(上、下)で、写真登山を愉しんでください。

  燕岳は北アルプス三大急登の一つで、登り一辺倒。歯を食いしばっては、一休みを入れる。

 一息入れて振り返れば、遠くは八ヶ岳まで見える。ただ、快晴なのに、富士山は甲斐の国(山梨)の周辺の靄(もや)で、姿を現さず。

         

  快活な青年が登山に挑む。気持ちよくポーズを撮ってくれました。日本の山は中高年ばかりではないぞ。

 

 
 深い山間の紅葉は、いつまでも魅せられてしまう。だけど、ゆっくり休憩はできない。道のりは遠いのだから。


  合戦小屋まで来れば、もう半分は登った、という心境になる。合戦の由来は? 坂上田村麻呂の戦いにさかのぼる、と明記されていた。


  森林限界にくると、白樺のかなたには砂礫岩の燕岳(右手)がみえてくる。「めざすはあの山岳だ」と気持ちが高ぶる。


       

 合戦小屋から約15分で、合戦沢の頭(2489)だ。表銀座の大天井岳(2921)の稜線から、三角錐の切り立った槍ヶ岳(3180)が見えてきた。望遠で近付いてみた。


  進む前方には燕山荘が見える。だんだん近付く、あと一息だ。山小屋を見ては顎(あご)が上がる。ひたすら足元を見て、一歩ずつ頑張る。

 稜線に出たとたんに、全方位の北アルプスの山岳が目に飛び込む。豪華なパノラマが、「北アルプスにやってきたんだ」という感慨を与えてくれた。

 山好きは酒飲みが多い。燕山荘で生ビール(800円)を買って、ふたりして登頂に乾杯。その実、燕岳のピークはあと20分先。思い切り汗をかいて、美味しいビール。山の醍醐味の一つ。


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