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広島藩の志士たち、伝説はここから始まる「幕末彼氏伝」=3月21日(祝)ー広島

 広島が燃えてきた。若者までも、幕末の広島藩に関心を持ちだした。

「なんだ、山口(長州)の奴ら、これまで薩長倒幕だと良い顔してきたが、あれは違うんだって。倒幕には長州藩は表立って関わっていなんだって。
 考えれば、貧乏百姓が松下村塾で1、2年学んだ程度で、それもわずか数年で、巨大な徳川家を倒せる力なんて、あるわけがないよな。考えるほど、嘘っぽい話しだ。
 日本史をごまかしていたんだ」

 広島市内で、幕末史の話題性が急激に高まりを見せています。

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 「二十歳の炎」(五刷)が改訂版として「広島藩の志士」(南々社)から発売されたのが昨(2018)年3月だった。ちょうど1年だ。

 毛利元就から原爆まで、広島には歴史がないと言われていた。江戸時代のこと、幕末のこと、およそ広島藩は無関係だと思い込んでいた。

「広島藩の志士」の帯『倒幕の主役は広島藩だった』、「150年封印された維新の真実が明らかになる」、『芸藩志』(げいはんし)に裏付けされた作品である。

 推薦者は日本ペンクラブ会長の吉岡忍さんだ。

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 広島人が次つぎに読みはじめた。RCC(中国放送)ラジオでも、「幕末史が変わる」と言い、特番を2度も流してくれている。今後も、さらに番組を組むという。
「広島藩の志士は、もはや広島人の必読書」ともいう方がいる。

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 こうした勢いを加速するように、若者たちが立ち上がった。学生が中心となった企画『幕末彼氏伝』が3月21日(祝)に広島JMSアステールプラザ一階、市民ギャラリーで開催される。開催10:00~18:00。なんと、主催は広島市、(公益)広島市文化財団、文化庁までも組み込んでいる。

 広島の燃える炎を感じる。
 
 広島藩の浅野藩主・家臣・農商の志士たちが、上下一体になり、巨大な徳川幕府に「大政奉還」をさせた。それはいったん徳川家が将軍家に政権を返す。そして、士農工商のなかから、有能な人材を衆議(しゅうぎ・会議)で政治をおこなおう。つまり、「立憲民主主義」をつくろうとしたのだ。

 当時は、だれも徳川家が政権を投げだすとは考えていない。広島藩は『倒幕』で藩論統一して、大勢がいのちを賭(と)して動いたのだ。一般言われる後藤象二郎の大政奉還よりも10ヵ月も早やかった。
 否、「芸藩志」には、後藤が広島藩の辻将曹から横奪(横取り)した、と記す。

「横取りしたのか、後藤が。それは広島藩に迷惑をかけた、後藤を殺す」土佐の中岡慎太郎日記にはそう記されている。「広島藩の志士」にはその場面も紹介されている。

「幕末彼氏伝」は、若者たちで盛りだくさんだ。

 ・「サブカル」幕末ステージ。殺陣、ダンスなどで、「高間省三」や「広島藩」をテーマにしたミニステージである。(13:30~)

 ・「幕末の広島藩とその志士たち」作家穂高健一(14:00~16:00)

 ・「キャラクターを作ってみた展」
   高間省三、辻将曹、浅野長勲などのキャラクター紹介

 ・「漫画にしてみた展」
   小説「二十歳の炎」から、名シーンを抜粋し、広島の学生等による迫力ある漫画を紹介

 ・「錦絵にしてみた展」
   アーティスト村上渚が神機隊の活躍シーンを錦絵で描きます。

 ・映像クリエイターSIMIZU R&D OFFICEによる『広島藩の志士』の一コマ

 ・写真入りパネル。現存する高間省三、辻将曹らの持ち物、手紙なども、

 ・広島の偉人 加藤友三郎元内閣総理大臣

 ・広島国際アニメーションフェスティバル紹介(パネルなどで)

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 世のなかの変革は若者がリードします。薩長倒幕が死語になり、「大政奉還」が世界史でもめずらしい、無血革命だった、と幕末史が変わっていくでしょう。

 ちなみに、その立憲民主主義の「大政奉還」をぶち壊した鳥羽伏見の戦いは、「薩摩幕府」をつくる西郷隆盛の陰謀だった、とも認知されるでしょう。

 歴史は為政者が都合よくつくります。しかし、国民はバカではありません。偽装・偽りはどこかで綻(ほころ)びます。
 事実は強い。歴史的事実は真実へと復元力があるものです。

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