A010-ジャーナリスト

東京の夏祭り・鳥越神社=巨大な千貫神輿を男女して笑顔で担ぐ

鳥越神社(とりごえじんじゃ)の大祭の千貫神輿は、都内最大級を誇っている。
2012年は6月9日、10日(日)に開催された。

撮影日は6月10日


 千貫神輿の台輪は幅4尺3寸で、同神社が元祖である。

 伝統ある神社の例大祭で、粋な女性も巨大な神輿を担ぐ。

 鳥越神社の最寄りの駅は浅草橋(JRと都営地下鉄)である。

 神社の周辺には蔵前通りなど幹線道路が走っている。

 この日ばかりは神輿が優先である。



 日曜日の朝神社を出た神輿は、各町内を回り、担ぎ手たちに次々と橋渡しされます。

 思いのほか、女性の担ぎ手が多い。

 各町内の担ぎ手が、神輿を引き渡すとき、三三七拍子の手打ちを行う。夜になって神社にもどってくる。

 横笛を吹く、お囃子も真剣そのものである。


 重い神輿だが、担ぎ手たちはとても明るく笑顔である。

 有名な例大祭だけに、人通りが多く、歩道からあふれるばかりだ。

 東京下町(台東区)の赤子は、言葉を話すまえから、法被(はっぴ)姿で祭りに参加する。

  日本武尊が東国を平定のおり、この地に滞在したという。

  古くから大きな神社だった。だが、德川幕府に2万坪の土地をとり上げられてしまった。

  有名な神社の割には、とても狭い境内である。



 子どもたちは早く、大人になって担ぎたいのだろう。
 
 千貫神輿が一休みすると、あつまり、担ぎ手の真似をする。

 


  親のカメラのまえで、子どもたちはポーズをとっている。

 父親はたいへんだ。神輿を担いだり、子どもたちの馬になったりする。

 法被を着た、子どもたちはまたしても神輿に集まり、担ごうとする。

 大人たちは「担ぐ真似が当然のごとく」寛容に見つめている。

 子どもたちは親から、手を清めて、お参りすることを教わる。


 本殿で祈るまで、数十分はかかるほど、長い列だ。誰もが不満を言わず、静かに待つ。

 割り込む人もいないようだ。

 そして、さい銭を入れて、神妙に手を合わせる。


 下町の大きなお祭りだけに、鳥越神社の四方八方には屋台・露店が出ている。

 大人子供を問わず、のぞき込んで楽しんでいる。


 子供たちは、もらった小遣いで、何を買うかな、と真剣な目で思案している。


 祭りを楽しむ人たちは、老若男女を問わず、屋台が大好きだ。

 アジア系の外国人の姿も多かった。

 神輿の先頭には、猿田彦(天狗)、手古舞連などが歩く。

 神輿が重いだけに、休憩が多い。こちら先頭集団はひたすら待っている。

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