A010-ジャーナリスト

かつしかPPクラブが本格な活動開始、区長に直撃インタビュー

 11年10月10日(祝)に、第56回葛飾区民文化祭の「葛飾川柳大会」が、同区・金町区民センター5階で開催された。主催は葛飾川柳連盟で、川柳の愛好者たち120人が参加した。
 「かつしかPPクラブ」の浦沢誠会長、郡山利行副会長が同日11時に会場に入り、取材活動を行った。

 
 同クラブは、2010年度かつしか区民大学「私が伝える葛飾」(市民記者養成の講座)の卒業生(一期生)たちが自主的に立ち上げたものである。区民記者たちはそれぞれ区民の目、住民の立場で、区内の情報を伝えていくことを目的としている。

 葛飾川柳大会では、浦沢さんがインタビューアー、郡山さんがカメラマンの役を担った。まずは来賓の青木克徳( あおき かつのり )区長にインタビューを申し込んだ。
「この川柳大会を含め、18の葛飾文化区民祭があります。私はそれらに基本的にすべて参加しています」と行政として、同祭にたいする意欲的な取り組みを語ってくれた。

                                 青木葛飾区長(撮影:郡山利行さん)

「区民大学は活動が盛んですね。OB会(PPクラブ)の活動にも、今後は期待していますよ。正面で、一緒に写真を撮りましょう」と、青木区長みずから記念写真を提案してくれたという。

 同大会の田中八洲志会長(葛飾・堀切在住)は、インタビューに応じて、「川柳は20歳から始めて、いま82歳まで続けています。今回の川柳の宿題(課題)の一つは『祭礼』ですが、葛飾区民文化祭からヒントを得ました」と話してくれた。

 参加者たちは同会場に午前11時に集合した。投稿締め切りは13時である。参加者はそれぞれ席に着き、作品を短冊に書いて投稿をする。
 課題が事前に出ているので、各自は川柳を持参してきている。それでも、投稿の締め切りぎりぎりまで、作品の推敲、見直し、手直しを行う。この2時間は真剣そのもの。会場には張りつめた、緊迫感がみなぎっていたという。

 カメラマンの郡山さんはそれら参加者の真剣な表情を写真にしっかりとらえている。近々、穂高健一ワールド「みんなの作品」で紹介される予定である。


 別室の審査員室には13時10分から、同PPクラブにたいして約10分の特別撮影許可が出た。どんな雰囲気だったのか、ふだん見ることができない審査会場だけに、その紹介記事が期待される。

 一方で、同会場のほうは、参加者たちが審査の結果待ちである。投稿作品の賞にたいする期待や不安よりも、年一度に会う久しぶりの顔に、「どんな川柳を創作したの?」という和やかな雰囲気だったという。


       参加者は川柳を短冊に書いて投稿する(撮影:郡山利行さん)


 同賞の発表があった。大賞は千葉県・成田市の安部離楽数(あべりらっくす)さんである。「川柳は35歳から始めました。今年で8年目です。母は俳句を長く創作していました」と話す。区民記者の浦沢さんは安部さんから、これまでの受賞歴なども聞いているようだ。いずれ記事で、それらの紹介があるだろう。

 マスメディアは大事件でもない限り、地域ごとの報道がなされていない。ある意味で、住民の身近なニュースの伝達機能がはたせていないのが実情だ。
 同クラブがこの秋から、本格的な報道活動をスタートした。区民(市民)大学による市民記者の養成は全国でも稀有である。
 市民記者が地元住民の目で、地域の報道を展開していく。同クラブの今後の活動は、将来の市民メディアの新たな先例となる可能性が高い。


資料提供:かつしかPPクラブ

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