A010-ジャーナリスト

山手線がまた止まった=幼子ら、あちらこちら

 山手線が止まれば、記事にはならない。一日正常に動けば、話題になるか。JR東日本には恨みはないが、そんな皮肉の一つも言いたくなる。

 8月28日。14時半には、カンボジアから成田に帰国してきた、中学3年生たち男女二人の取材があった。主催者は(NPO法人)『国境なき子どもたち』である。待合せ場所は東京駅八重洲口。10分ほど余裕を持って出かけた。京成上野駅からJR上野駅に乗り換える。
 山手線に乗り込んだところが、車両は動かない。山手線外回りが田町あたりの車両故障で、ストップしているという。
 山手線は乗合せの悪さか。相性の悪さか。「またか」とうんざりさせられた。

 JR上野駅は京浜東北線が平行している。昼間は快速だが、上野駅、東京駅は停車する。プラットホームは同じで向かい合わせ。多少の安堵はあった。


 かわいそうなのは、幼稚園児くらいの幼子の集団(日本人)だ。京浜東北線の青い電車が入線してきた。引率者は欧米人だ。英語で、大きな声で、幼子を山手線から京浜東北線に移す。快速だと気づいたのか、また山の手に戻す。


 子どもたちは小鳥の集団のように、あちらこちらに動き回る。かわいく愛らしい情景だ。他方で、引率者は大変だろうと思う。

 京浜東北線が急遽、山手線の代用で各駅停車に変わった。そう放送されたが、青い電車はなかなか動いてくれない。やっと発車した。東京駅八重洲口では10分の余裕どころか、3分も遅れてしまった。

 

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