A010-ジャーナリスト

小さな夏の風物詩・シークレット駅で

 JR山手線・目白駅の改札を出ると、長机に設置されたスタンプには、子どもたちが群がる。親子連れの子どもたちは争うようにスタンプを押す光景があった。岩倉高校(東京・上野)の運輸部の2年生男子が制服姿で、対応する。先日は駅長がみずから立っていた。

 JR東日本が主催する『ポケモン・スタンプラリー』の企画だ。期間は夏休みに入った先月28日から8月12(土)まで。首都圏の指定駅には、95種類のポケモンのスタンプが置かれている。設置時間は朝9時30分から夕方4時まで。

 子どもたちが台紙に6か所の駅でスタンプを押してから、ゴール駅(東京、品川、新宿、池袋、松戸の各駅)に持参すれば、景品がもらえる仕組みだ。引換え時間は朝10時から夕方5時までである。

 ポケモンのなかでもとくに人気4匹(ポッチャマ、ナエトル、ヒコザル、パチリス)のスタンプは、4ケ所のシークレット駅に置かれている。目白駅は小さいけれど、シークレット駅だけに人気があるようだ。岩倉高校の学生は、「八王子とか、千葉からも来ています」と応えてくれた。

人気のある駅は数多くあるが、シークレット駅として、目白駅のほかに秋葉原駅、恵比寿駅、千駄ヶ谷駅がある。外せないのが田町駅だ。ここには超人気の「ピカチュウ」のスタンプがある。話題を取るには赤羽駅だろう。この夏に東宝系の映画館で上映される、「グークライ」がある。

 1日乗り放題の『都区内パス』は大人730円、子ども360円だ。

 8月14(火)まではポケモントレインが山手線を走っている。詳しい時間はゴール駅に表示されている。子どもに喜ばれる良い企画だ。それで集客力を挙げる。JRはずいぶん商売上手になったものだ。あらためて旧国鉄の時代と比較してしまう。

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