A065-東京下町の情緒100景

「東京下町の情緒100景」は、あと1景? 次なる企画は進行中

「東京下町の情緒100景」は、残すところ1景となった。『有終の美を飾る』という意識を持つと、妙に緊張するものだ。野球でいえば、9回裏の最後の1人。そんなところだろう。
 初めて「穂高健一ワールド」を見るひとは、ラストの1景から入るわけだから、いい加減なものはできない。妙に迷ってしまう。

 99景も、その実迷っていた。下町の正月風景を狙って待っていた。狙い通りにはまった。100景目となると、下町=昭和の名残り、このあたりだろう。それに狙いを定め、カメラをもって出かけてみたい。

 かえりみると、100景のスタートは、下町には残しておきたい風景がある、と軽い気持ちではじめた。写真を先行させて、それに短い文章を添えた。柴又、浅草など、華やかな下町は避けてきた。むしろ、住まいに近い葛飾・立石から青砥、新小岩の周辺にほぼ絞ってきた。となると、素朴な風景ばかり。

 「物書き」だから、極力文体を変えた。子どもの視点で書いたり、エッセイ風にしてみたり、ロジック調にしてみたり、文章に変化をもたせた。つまり、『味のある写真、文章』を目指し、単調なブログ記事として埋没しないように努めてきた。

 次は、小説家として、「TOKYO美人と、東京100ストーリー」(仮題)で、短編小説を展開していく。駅、川、建物、坂道、社寺、公園、レストランなど諸々100ヶ所を背景とする。こんどは有名、あるいは割りに知られた東京だ。

 トップバッターの『マドンナ』役として、国際イメージ・コンサルタントの美人女性にモデルになってもらった。(弓山桂司さんの紹介)。東京・お台場、隅田川クルーズ、浅草と3ヶ所の撮影は終わっている。他にも、3人の写真モデルの快諾を得ている。2月、3月と写真撮影の予定だ。

 2月末は日本ペンクラブ主催の『世界P.E.Nフォーラム』があり、広報委員として記事を書くために、執筆がそちらにとられてしまう。
 作品は多少、溜め込んでおいて、3月末あたりから、「TOKYO美人と、東京100ストーリー」(仮題)をアップしていく予定だ。

 「東京下町の情緒100景」とは違い、短編とはいえ、小説の完成には1作ずつ時間がかかる。歳月をかけた、ロングな取り組みになるだろう。
 読者には明るく楽しんで読んでもらえる、コミカルなタッチも含めた作品にしていくつもりだ。

「東京下町の情緒100景」トップへ戻る