A040-寄稿・みんなの作品

俳句、狂歌、四つ目の石碑が建立 = 大久保昇さん

 狂歌読む心のゆとりあるかぎり

    争い事の芽は育たない

                          大久保昇

  東京都文京区在住の大久保さんが、平成27年度「なめかた狂歌」の茨城県知事賞を受賞した。主催は行方市教育委員会・生涯学習課である。

  同狂歌の石碑が、茨城県・行方市の霞ヶ浦ふれあいらんどに建立された。(写真提供・大久保さん)
 

 平成27年度「なめかた狂歌」の応募総数は、北海道から九州まで、全国各地より2083首だった。年齢層は9歳の小学生から97歳の最高齢の方までと幅広い。入選総数は170首で、そのなかから、大久保昇さんが茨城県知事賞にはかがやいたものだ。

 大久保さんは、同年にも、「平成27年 いいやま俳句大賞」においても、大賞を受賞し、長野県飯山市の明昌寺に建立されている。(写真提供(上):信州いいやま観光局)

 主催は飯山市飯山観光局である。信濃毎日新聞社・北信濃新聞・(株)テレビ飯山などが後援。


 北竜湖水の底まで蝉時雨
                           大久保昇

 
 (右・写真提供:大久保さん)


 主催者によると、「飯山は、豊かな自然と原風景が残されており、寺町や歴史的な文化遺産が多くあります。また、素朴で雪国の温かい人々の心があります」という。

 飯山の四季折々の美しさ、人々とのふれあい、生活の情景など、それらの感動を俳句で詠み投句したもの。

 投句箱は、投句は、10(とう)9(く)であることから、10月9日(とうく)の日に、投句箱に投句された句を集めもの。

 「いいやま俳句大賞」受賞句については、市内の明昌寺参道に句碑として建立される。供養塔ならぬ「句養塔」で丁重に供養されている。

 大久保さんは過去においても、石碑の建立がある。

 平成22年「さらしな・おばすて全国俳句大会」において、「さらしな・おばすて」大賞を受賞している。

 帰省して牛の匂ひの中にをり

                         大久保 昇
 


 さらにさかのぼること、平成17年には「はるな梅祭全国俳句大会」において榛名町長賞を受賞している。

 厩舎より馬の貌出る梅日和

                     大久保 昇


 群馬県・榛名町の上里見公園内に建立されている。
  
 

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