A070-TOKYO美人と、東京100ストーリー

新妻の悩み ③後編 連載・完了(003 隅田川)  

【 001 台場】
【002 浅草】
【003 隅田川】前編からのつづき

「複雑なことはシンプルに考える、これがセオリーだ。問題を絞り込めば、黒船来航の一点につきる。母親の黒船を東京湾に入れないで、静岡沖に押しとどめることだ」
「実家は静岡といっても、富士山ろくの方です」
「海辺でなく、山側か。それがポイントになりそうだな」
 観光船が隅田川の河口までやってきた。目のまえの岸壁は、都民の台所、築地魚市場だった。運搬漁船が二隻ほど接岸している。明朝には仲買人がセリする、遠洋の魚が水揚げされているさなかだろう。
「会社では、いまどんな企画に取組んでいる?」
「年末から手がけているのが、クライアントは大手菓子メーカーで、動物園とタイアップした、桜シーズンの企画です」
 その企画内容は、園児30人を動物園に招き、子ヤギとか、ウサギとか、ロバとかと母子でいっしょに遊ぶ。菓子5個についた応募券による、抽選だという。TV局がかむように、いま交渉中しているさなかだと説明した。
「ここは動物園ストーリーで、いくとするか。まず母親には、大手広告代理店に勤務する、息子の俊男がいま動物園の宣伝広告を受け持つ、と知らしめる」

全文(003 隅田川)後編はこちらを左クリック。(印刷による読書がお勧め)

 写真モデル・福本恵子さん(国際イメージコンサルタント)
 【本文とは関係ありません】

発行・著作権:穂高健一。無断転載およびリンクは厳禁。

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