A030-登山家

三浦半島の最高峰・大楠山(240m)  岩淵美枝子

2018年2月25日(日)  曇り

参加者 : リーダー・上村信太郎、渡辺典子、野上とみ、中野清子、宮本武、古賀雅子、岩渕美枝子  
コース : 京急安針塚駅9時30分集合 ~ 塚山公園(安針塚) ~ 大楠山 ~ 前田橋バス停(14時49分発バス乗車⇒逗子駅着)


 大楠山は、三浦半島の最高峰である。
 山というよりは丘陵ゆえに、頂上にとりつくまでに塚山公園がある。舗装道路の歩きが長すぎる。大楠山と三浦按針はセットだから、はずせない。

 三浦按針(ウイリアム・アダムス)は、日本を訪れた最初の英国人で、航海士。江戸時代には、幕府の外交顧問として、重用された。
 この地に領地をもらいうけ、日本人妻を迎えて帰化した。按針夫妻の慰霊のために作られた供養塔が、立っている。


 按針塚を後にして、林の中を歩くと思ったら、住宅地の中も歩いていく。途中、無人販売あり、早春の香りの ふきのとうあり、春を手に入れほっとする。

 遠くに、白い鉄塔が、見えてきた。頂上までは、まだ230段の階段が待っている。
 この階段、歩幅と合わず、てこずる。快適ではない。登りきったところで、リーダーから昼食休憩の合図。ゴルフ場横目に、楽しいランチタイムである。


 目の前の風景を見ながら、30数年前に来た大楠山のことを思い出す。そう、あのときは、前田橋から入り、阿部倉温泉の方へ、1月だったので正月料理、お風呂が売りだった阿部倉温泉、帰りには、塗り箸がお土産についてきて、ご主人から一言もらう。


             (福の箸・『阿部倉』)

 あの時代、人情も厚く、時間もゆっくり流れていた気がする。今はもう阿部倉温泉は時代とともに消えていったことが、残念だ。
 ただ、この塗り箸だけは、しっかりと残っている。阿部倉温泉様ありがとう。なんだか久しぶりの大楠山で思い出の山行記になってしまいました。皆さんお疲れさまでした。


  ハイキングサークル「すにいかあ倶楽部」会報№222から転載

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