カメラで登る北アルプス・針の木峠~七倉
2017年9月9日から、北アルプスに入りました。
3日間は快晴でした。朝の北アルプス連峰はとても魅せられてしまいます。
ふだん都会で汚れた心身が洗われます。
扇澤バスターミナルから、登りはじめる
渓谷のガレ場をトラバースしながら、高度をあげていく。
最初に目指すは、針の木峠です。
針の木大雪渓は、九月ともなると、ダイナミックさが欠けてくる。
戦国武将の富山城・藩主の佐々成政が、1584年、浜松の徳川家康に会いに行くために、厳冬期に、立山から黒部、さらに針の木峠をこえて信濃に降りてきます。
富山・芦峅寺の中語(ちゅうご:山岳ガイド)を先導に、家臣18人とともに往復しました。
天空に、大鷲(おおわし)が飛来する。
瞬間の、シャッター・チャンス
はるか遠方に、岩稜の正殿・剣岳が雲をかぶっていました。
蓮華岳の山頂から、針ノ木峠が雄大に屹立(きつりつ)しています。
蓮華岳から北葛岳へと縦走が始まります。
「上り、下り」、そして休憩の単調さのなかにも、両側の美観が心を癒してくれます。
ちょいと、ここらで休憩をとろうよ。
とても、いい顔。
渓谷からわきあがる白い雲が、稜線に化粧をはじめました。
キレットの難解な痩せ尾根に挑戦します。
まずは小休止で、精神統一です。
統一しても、滑落する奴は事故るんだよな。
達成感は格別だね。
七倉小屋は、ランプと囲炉裏がある、風情豊かな山小屋です。
売り物の囲炉裏は薪をくべていなかった。
煙公害で、苦情でも寄せられるのかな。
囲炉裏をとりかこんで、朝夕の食事を摂(と)ります。
ビールとアルコールと、会話で満喫です。
高山植物はわずかに咲いていました。
ここらは、まだ鹿害が及んでいないようです。
七倉岳からの下山です。顔がすべてを物語っています。