A030-登山家

八ッ場ダム建設予定地一望の高ヂョッキ山行  栃金正一

1.期日 : 2010年4月25日(日) 天気:晴れ

2.参加メンバ : L 上村信太郎 武部実 栃金正一

3.コース : 須賀尾峠~高ヂョッキ・丸岩、八ッ場ダム広報センター

 朝の6:30に、三鷹から車にて出発する。
9:20に、須賀尾峠に到着した。道路脇には石仏があり、その脇の樹木に高ヂョッキの登山口のプレートが小さく付いていた。
「高ヂョッキ」とは「高い突起」と言う意味らしい。
 登山道にはまだ芽吹いていない雑木 林の中に細々と続いている。

  天気は快晴で、少し冷んやりとした空気が心地良い。雑木林のなかを15分位歩くと、傾斜が急になり、痩(や)せ尾根を登っていく感じになる。
 途中、平坦なところで、小休止とする。

 ここで下山してきた2人とすれ違い、見送る。道は岩を含み、さらに急になり、力を振り絞って、一気に登りきると、急に目の前が開けた。10:30、山頂に到着した。

 1,209mからの展望は良く、雪をかぶった浅間山、草津・日光白根、男体山、赤城山、榛名山などが一望出来る。そのうえ、眼下には、八ッ場ダム建設予定地の、長野原の集落が広がっている。


 展望を満喫したあと、昼食をとり、11:30に山頂を出発する。下山する途中、丸岩方面へ続くと思われる道に入るが、不明確のため、須賀尾峠まで戻ってくる。

 丸岩の登山道は、高ヂョッキの麓を回り込むようについており、30分位で、山頂に着く。展望は木々に囲まれていて、あまり良くないけれど、葉のついていない木々の間からは先ほど登った高ヂョッキが天を突くように尖って見える。

 丸岩を後にした私たちは、車で八ッ場ダムの工事地域に向かう。途中、道路からは大きく堂々とした風貌で立っている丸岩と、 その隣に尖った高ヂョッキを見ることが出来た。

 14:30、八ッ場ダムの広報センターに到着する。観光客がバスなどで、大勢して見学に来ている。
 ここからよくテレビに出ている建設中の橋を見ることが出来る。現在、橋は全部つながっている。ダムは出来るかどうかわからないが、高ヂョッキから見た河原畑地区の美しい自然や集落がダムの下に沈むのは、すこし寂しい気がした。

 15:30に出発する。帰りは高速道路がすこし混雑していたが、18:30には三鷹に到着した。高ヂョッキ、丸岩とも無名な山だが、ニュースになっている八ッ場ダム予定地の風景を脳裡に焼き付けることができた。


            ハイキングサークル「すにいかあ倶楽部」会報№128から転載

「登山家」トップへ戻る