A030-登山家

からだが凍っても、美観の魅力、冬の権現山(1312m) = 関本誠一

日時 : 2014年1月27日(月) 晴れ

メンバー : L関本誠一、栃金正一、武部実、佐治ひろみ、籔亀徹  (5名)

コース : JR猿橋駅(バス)⇒ 浅川BS ~ 権現山(1312m・昼食) ~ 高指山 ~ 不老山(570m) ~ 不老下BS(タクシー)⇒ JR四方津駅

 権現山は日本各地にある山名である。その数を数えたらなんと92座もある。中国・九州で半数近くあるが、東京近郊にも丹沢付近に3つあり分布は全国に散らばっている。
 権現とは徳川家康の死後に、東照大権現として祭られている印象か仰々しい名前だが、家康と関係があるのかは全く不明だ。

 きょう行く山は、大月市と上野原市の境にあり、標高は長野県(1749m)と愛媛県(1593m)に次ぐ第三位の立派な山だ。
 例年この時期になると、ほど良い積雪になっているだろう、との予想のもとに計画した。


 集合はJR猿橋駅8:10だった。一番乗りは、自宅から車を運転してきた籔亀さんだ。30分も前に到着していたそうな…。一番遠いところから来ているのに頭が下がる。

 この日はとにかく寒く、大月駅始発のバスを待っているだけでも、身体が凍えてしまうくらいだ。定刻(8:18)のバスに乗り込む。乗客は我われ5人だけである。バスに揺られること30分で、登山口のある浅川に到着した(8:50)。

 早そうに準備をして出発する。最初は林道を行くが、陽が射さないため寒さが身にしみる。50分ほどで浅川峠に到着した。尾根に出ると、風もなく日当たりがよく、温かくなってきた。

 木々の間からは、富士山をはじめ、まわりの山もだんだん見えるようになってきて、快適な登りだ。途中は休むことなく、一気の登り、権現山の山頂には10:55に到着する。

              (権現山山頂にて)


 山頂からの眺めは、これまた一段と素晴らしい。富士山はもちろんのこと、北側の奥多摩方面も一望できる。
 ただ、雪はほとんどなく、むしろ雪解けでぬかるんだ状態だ。すこし早い昼食をとる。50分ほどのたっぷりの休憩をとったのち、下山を開始する。
 まず目指すのは高指山。所どころ凍っていて、滑りやすい。これも山頂付近だけで、しばらく下降すると氷結はまったくない。

 途中、舗装された林道を横切る。だが、林業のためとはいえ、山奥までの自然破壊はむなしい。

 高指山に到着して、小休止をとる。次は不老山を目指す。アップダウンをいくつか繰り返したのち、南側が開けた不老山頂に到着する(13:40)。


 正面遠くには丹沢主稜がある。手前には、倉岳山から矢平山、高柄山と連なる尾根が一望できた。眼下には、中央高速の談合坂SA(下り)がある。四方津、上野原市の町なみがはっきりと見える。

 不老山という名前の山も、全国各地に沢山あると思っていた。ところが、九州にある徐副伝説のところを含めても5座しかないのは意外だ。

 小休止の後、不老下に向けて下山していく。バス停に14:50に到着。平日の昼間はバス便がないため、四方津からタクシーを呼び、駅に向かう。
 籔亀さんとは駅で別れた。残り4人は恒例の立川駅で途中下車し、反省会をしてから家路に向かう。お疲れさまでした。


     ハイキングサークル「すにいかあ倶楽部」会報№174から転載

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