高川山(975m) = 大久保多世子
1. 期日 :2016年6月12日(月)晴れ
2. 参加メンバー : L武部、市田、原田、大久保 (計 4名)
3. コース :初狩駅―― 自徳寺 ―― 高川山 ―― 天神峠 ―― むすび山―― 大月駅
梅雨時にしては、珍しく最高のハイキング日和だった。
初狩駅を9:40に出発した。駅前から右に進み、中央線のガードをくぐり、右手の自徳寺に入る。
武部さんの案内で、色とりどりの花が綺麗な墓地の中を進む。大きなイチョウの傍らに、ビッキーのお墓はあった。可愛らしい墓石には「ビッキー安らかに」の文字と、ビッキーの絵がくっきり。硬貨がたくさん供えられていた。
ビッキーは高川山の頂上辺りに住んでいて、登山者に人気の犬だった。そうとは知らず、私は友人と登ったとき出会い、「野犬だ!」と怖がったことを思い出した。
登山道はしばらく道幅が広いが、山道は狭く急坂になる。
女坂と男坂の分岐で、小休止をとり、当然のごとく男坂に進む。夏のように暑いが林の中は快適で、時折吹くそよ風が嬉しい。
横1列に並んで、下向きに咲く清楚な白い花はネジキである。幹がねじれる木だが、地方によって、花の様子から「飯粒の木」とも呼ぶそうだ。
11:40に頂上に到着する。 まさに大月市の秀麗富嶽十二景の十一番山頂!パッと開けた視界に雄大な富士山がそびえ、何とも清々しい。
ヤマボウシ・コアジサイ・シモツケ・ウツギ・テリハノイバラなどが咲き、アオダモは実をつけていた。
花と富士山を見ながら昼食をとり、記念写真。
展望の良い頂上には30人ほどの人がいた。低学年の女子が3人で追いかけるのは、何と、トカゲだ。逃げ回るトカゲの藍色が美しい。
標識の下に入れてあるビッキーの写真を皆で見て、12:30に、むすび山に向けて出発。すぐ林の道で、木陰の涼しくて、とても心地よい、コアジサイがたくさんあって、優しい薄紫の花には何度もカメラを向ける。アップダウンを繰り返しながら、なおも進む。
禾生駅への分かれ道。さらに天神峠や田野倉駅への分かれ道を過ぎると、パタリと人に会わなくなった。
道の上には植物が伸びていて、実に歩きにくい。
ウルシも枝を伸ばしているので、半袖だと心配になるほどだ。むすび山までの道のりはかなりあり、「峰山585m」と木の幹に取り付けた標識を過ぎても、まだ着かない。
少し焦れてきた頃、癒してくれたのがイチヤクソウの可憐な花だった。草の間、木の根元などにけっこうたくさん咲いていた。
目に優しい鮮やかな緑はカエデの木。たくさんあったので、
「ここは秋にも是非来たいね。」
「すぐ暗くなるから逆コースがいいね。」
などと話しながら進む。
九鬼山とリニア実験線が見えてきた。リニアモーターカーは九鬼山と高川山の真下を通っている。
「この急坂はむすび山に違いない。」
と頑張って登ると、大きな石があって、「おむすびにそっくり!」と一瞬喜んだが、GPSを見た原田さんの「むすび山はまだ先。」の声にガックリ。
後日「ぼたもち岩」と呼ばれていると、佐治さんに教えてもらった。
この岩からしばらく歩いて、ようやくむすび山に到着する。眼下には大月の街並みが広がっていた。ここからは下るだけで、4:00頃に大月駅に到着した。
反省会の生ビールは格別においしかった。ゆったりと花々を観賞し、写真も撮り、体の芯まで緑色に染まった、楽しい日帰りハイキンクであった。
ハイキングサークル「すにいかあ倶楽部」会報№204から転載