A030-登山家

山と溪谷社『燃える山脈』が発売を開始=好調な滑り出し

 国民の祝日「山の日」が、ことし(2016年)8月11日から施行されます。同祝日の制定記念として、「山と溪谷社」から山岳歴史小説『燃える山脈』が6月3日に全国一斉に発売されました。価格は1600円+税。

 前日の2日に「市民タイムス」が紙面で、大きく『待望の全国発売』、『歴史の通説を ひっくりかえす』と報じてくれました。

 発売日にも、同紙が  「市民タイムス講演会 『燃える山脈』連載秘話を語る 7月2日 無料・500人(申し込みは、はがきかFAX)」  と社告を出してくれています。

 こうしたメディアの後押しもあり、発売当日の午前中で、ネット関係が売り切れてしまうなど、好調な滑り出しとなっています。

 さかのぼること、同法案が超党派の議員連盟で提出されて成立したのが、2014年5月23日です。「山の日」がナショナル・ホリディーになるのは世界で初めてであり、ワールドなニュースになりました。

 全国「山の日」制定協議会の個人会員だった私は、法律が成立した後、「山の恩恵と人間とのかかわり」をテーマとした長編歴史小説を書くことになりました。すぐさま長野県・岐阜県・香川県・東京都など、各地へ取材に入り、同時並行で執筆をつづけてきました。
 
 翌2015年10月1日から、松本市に本社がある「市民タイムス」において、新聞小説を開始いたしました。挿絵は中村石浄(せきじょう)さん。この5月31日まで、毎日(新聞休刊日以外)、約237回にわたり連載してきました。

 第1回「山の日」記念全国大会が、ことし8月11日に上高地で開催されます。
 それまでに、山岳歴史小説「燃える山脈」を通して、「山の日」の深さと意義を知っていただきたい。この意向から、新聞連載が終了した直後ですが、山と溪谷社の尽力で、単行本として6月3日から全国一斉販売となりました。
 
 作品は市民タイムスの初出「燃える山脈」に、飛州新道の開通後の、波乱に満ちた主人公や上高地の運命を加筆しています。そして、『幕末に消えた上高地』でエンディングになっています。

 宣教師のウェストンが上高地を開いた、と思い込んでいる方々には、ぜひ読んでいただきたい本です。
 信州・飛騨の人たちが『いのちの源』を切り拓いた壮絶な歴史ドラマです。

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